妄想力を使えば見つかる妖しい仲の男たち

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きろく

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前夜の航跡

 雪にも耐えて花を咲かせる生命力の強さを 貴方に ・・・
前夜の航跡
紫野 貴李
4103285613

昭和初頭 大戦前夜の時代。
条約締結によって軍備増強の頭を押さえ込まれた日本海軍は
人命や安全を二の次にしてでも戦闘力を増そうと躍起になっている。
そんな中で頻発する演習中の事故を軍上層部は隠蔽し、
真実は脚色して発表される。
現場で死に直面する青年たち 彼らを想う者たち
それらの心を 人智を超えた能力を有する若き仏師・笠置亮祐が
彫刻で伝え、救い、浄化させていく ・・・


日本ファンタジーノベル大賞受賞作。書き下ろし1話を加えた全5話。
全話同時期の海軍で起こった出来事を描いたもの。
中心となる人物は各話とも異なり、それぞれ独立した話となっています。
仏師・亮祐が登場して現世と異界の橋渡し的役割を果たしていくのが全体の軸。
この亮祐さん 薬師寺の月光菩薩さまのような穏やかで美しい容姿をした青年でして。
死者の声や人外の存在の言葉が聞ける異能力者で
彼の彫る物には特別な力が宿るのです。
1話で登場した時には若造くんで可愛かったんですが
その後結婚して すぐ父親になって だんだんとフテブテしい感じになっていきます。

1話目と 書き下ろし作品の5話目に登場する “ 丁種特務班 ” の
左手義手の将校・芹川さんも魅力的な設定で イイぞv と思ったんですが
この “ 丁種特務班 ” という設定共々 勿体無い感じに消化不良だったのが残念。
海軍省の秘密特務機関、“ 不可思議なる出来事に対処する ” 為の組織・丁種特務班。
この 特務班 と亮祐さんの活躍でシリーズ ・・・ とかイケそうな魅力だったんですが。

でも、特務班関係なしの第3話 『 冬薔薇 』 が
心ド真ん中にくる作品だったのでヨシッ v
短編なので内容は語りますまい。
主人公の塩崎よりも先に 読み手には察せてしまう韮沢さんの ・・・
もう切ない 哀しい ほんと哀しいんだけど 彼の想いは清く強く美しく ・・・
亮祐さんの彫った冬薔薇と共に 凛と美しいものを感じさせてくれます。

第2話の 中尉とみけちび も好きだ v
書き下ろしの5話目が一番 ふ~ん な感じだったんですが
各話それぞれに入り込みやすく 素敵な作品でした。
非戦闘時の海軍の青年たちが私のツボだったというのもあるでしょが。

事故 というにはあまりに悔しい演習時の沈没。
隠蔽・口止め・真実を捻じ曲げて発表する上層部のやり方。
実際こういう風だったんだよなぁ と思うと本当に悔しいやら恐ろしいやらなんですが
作品としてはドロドロとした読後感はなく、切なくはあっても爽やかな感じ。
亮祐さんの飄々とした人物像と 海軍人たち個々人が真っ直ぐで
純粋な心で生きているのが伝わるからなんでしょうね。

紫野貴李さん 次回作はどんなかな ♪

微萌度 : ★★★☆ ( ほとんど3話に対しての★ )

テーマ : 腐女子的読書感想
ジャンル : 本・雑誌

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