妄想力を使えば見つかる妖しい仲の男たち

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きろく

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フォーチュン氏の楽園

 君が君らしくあること それが私の至福なのだと
フォーチュン氏の楽園 (20世紀イギリス小説個性派セレクション)
シルヴィア・タウンゼンド・ウォーナー 横山 茂雄
4404038879

異教徒たちを改宗させようと
単身でポリネシアの離島に渡った初老のイギリス人宣教師・フォーチュン
陽気で人懐こい島民たちはフォーチュン氏の来島を歓迎してくれたが
神についての話にはまったく無関心。
だが ただ1人ルエリという少年だけは …


こっそり確信犯な作品。
陽気で気まぐれで無頓着で繊細 とても魅力的なルエリ。
彼に惹かれ、その自分の想いにグルグル振り回されるフォーチュン氏。

このグルグルっぷりが可笑しいやら残念やら哀しいやらで
なんともアッシェンバッハ的。 でもルエリの方は
タジオほどに距離のある存在ではなく、
自分の意思でフォーチュン氏の傍らにあって、その存在を大切に想っている。
しっかりと2人の絆というものがあるという点で
フォーチュン氏はアッシェンバッハよりも幸せといっていいのかな。

神の恩寵のように 突然傍らに現れたルエリ。
初めての ただ1人の改宗者だと歓喜し、愛情を注ぐフォーチュン氏。
でも ルエリは気まぐれ。フォーチュン氏やきもきイライラ。
2人の衝突 天変地異 大きな喪失 フォーチュン氏に訪れた悟りにも似た …
ありのままの姿が愛おしく、とても大切で
でも だからこそ干渉してしまい、大切な ありのまま を損なわせてしまう。
フォーチュン氏の静かな決断が切ないです。

切ない でも ちょこちょこ笑いを誘う 独特の雰囲気のある作品。
振り向いたら皆いなくなってたり、手縫いズボンとか穿こうとする母とか、
「 主婦の心を持っていたので 」 とか何か可笑しいの♪
しかし困ったのが
読んでいて背骨がムズムズこそばゆいような感じになっちゃって
それがちょっとしんどかったのス。
この こそばゆい感 はグルグルっぷりがもどかしいフォーチュン氏の
アッシェンバッハ的なるものへの反応かと。
私ゃ映画 『 ベニスに死す 』 のアッシェンバッハ氏を観ていると
こそばゆく 居たたまれなくなりますの (汗)
あ、思い出しても ムズムズ (汗)

微萌度 : ★★★ ( 友達の女の子に「フォーチュン氏がどんなにかわいいか」を
            話して聞かせているらしいルエリ。敬愛する年長者のことを
           「かわいい人だなぁ」と見る、そういう部分とっても大事 イイぞルエリ -笑 )

テーマ : 腐女子的読書感想
ジャンル : 本・雑誌

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