妄想力を使えば見つかる妖しい仲の男たち

Prev  «  [ 2017/11 ]   1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  » Next
プロフィール

きろく

  • Author:きろく
  • 微萌度数を★マークで
    示してみました。
    ★の多いほど『あからさま』
    少ないほど『努力を要す』です。

    本タイトル一覧
    2010・12月末現在)

ブログ内検索
カテゴリー
リンク
フリーエリア

うかれぽんち同盟


CMアニメが面白いのです


無料カウンター

with Ajax Amazon

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

遥かなる水の音

 サハラに辿りついた今が一番安らかだなんて 切ないよ
遥かなる水の音 / 村上由佳
408771327X

「 僕が死んだら遺灰をサハラに撒いてほしい 」
そう言って 若くして逝ってしまった青年・周。
願いを叶えるべく 彼の姉・緋沙子、友人の浩介と結衣、
周の最後の数年間を共に過ごした男・ジャン=クロードの4人は
遠い砂漠の地を目指し旅をする ・・・


室井・国分ワールドからサハラ繋がりで。
といっても ムンムン微萌作品ではありません。ハードボイルドでもなく。
愛のかたちを見つめるロード・ノベル です。
旅をする4人の男女とムスリムのガイドの男・サイード、
そして死んでしまった周の6人が代わる代わる胸の内を語ります。

フランスで旅行代理店に勤めている緋沙子はフランス人の恋人がいますが
結婚への意識の違いに物足りなさと不安を抱いています。

浩介と結衣と周は幼馴染。今、浩介と結衣は日本で一緒に店を運営中。
一つ屋根の下で暮らしていて、友人以上の関係を持っていながら
互いを恋人と呼ぶにはどこかギクシャクとしたものを感じていて ・・・

ジャン=クロードは資産家の美中年。
容色の衰えと共に人から相手にされなくなる事を気に病み恐れている。
周と一緒に暮らしていたが恋人同士というよりは信頼と情愛で繋がった関係。
でもお互いに特別でとても大切な存在として心寄せ合っていた。

それぞれが心に乾いた部分を抱えたまま、周の遺灰と共にサハラを目指す。
死後の周の心も彼らと共に旅をする。
乾いた大地にしみこんで行く周の心、
その周の心は旅した4人の乾いた心へと沁み込んで ・・・

周の持っていた “ 特別なちから ” の設定はいらないんじゃないか
などと思ったりもしていたのだけど、最後にきてソレが効いた。
ラクダ引きの男へ周が告げたという言葉。
そこまでの道中で語られた想いやら、心境の変化やら、
確かに居て、でも今はもういない周への気持ちが ぶわ~っとキます。
そして周を解き放ったとき ジャン=クロードの叫びに ぶわ~。

感想など拝見していると、
女性読者は 「 緋沙子や結衣に感情移入して涙した 」 という方が多いような。
私は彼女たちの想いで泣ける部分はありませんでした(汗)
いちばん胸にきたのはジャン=クロード。
切なくて悲しくて苦しくて不安で、でも皆の前では強がって見せている彼。
周の死への悲しみのかたちは4人それぞれで違うけど、
一番深くて哀しい想い抱えているのはジャン=クロードだと。
サハラの砂を抱いて、周と暮らした部屋へ独り帰るんだなと思うと ・・・(哀)

微萌度 :  ( サハラと言ったら ♪カスバの女 はお約束なのね )

テーマ : 腐女子的読書感想
ジャンル : 本・雑誌

C

omments

P

ost omments


T

rackbacks

この記事のトラックバックURL

http://weil.blog6.fc2.com/tb.php/734-64d59f70


今月の1冊とは
毎月1作品
ちょっとニヤリな古典をお届けします。
作品タイトルをクリックすると 
『 青空文庫さま 』 等リンク先サイト様の
作品本文ページが別窓で開きます。

今月の1冊

『人蔘の精』
田中 貢太郎著
青空文庫さま

最近の記事
嬉しやvコメント
嬉しやvトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。