三悪人田牧 大和

文政四年 師走
目黒の祐天寺を襲った大火事の裏に水野忠邦の企みあり!?
忠邦の弱みを探る鳥居耀蔵 と ワケありの遊女・夕顔を助けたい遠山金四郎
それぞれの企みが絡みあい、駆け引きが火花を散らす。
最後に笑うのは誰だ!遠山金四郎景元 ( 遠山の金さん ) と
鳥居耀蔵 ( 後に水野の片腕となる鳥居甲斐守 ) と
水野左近衛将監忠邦 ( 後の天保の改革の立役者 )
彼らの若き日の 騙し合い賺し合いの手練手管が面白いピカレスク♪
まだ無役で身軽な金さんが 粋で男気溢れてて素敵です。
そんな金さんに引っ付いて旨い話には一丁噛みしてやろうという魂胆の鳥居耀蔵も
計算高くて悪運強く、笑顔で人がヒク という悪相の持ち主ながら
実はなかなか優しい男で可愛い奴。 金さんには作戦の駒のように使われ、
水野さまからは毛嫌いされている耀蔵さんですが
クルクル変わる表情とクルクル回る機転で その存在感はかなりのもの。イイぞ耀蔵。
ヒロインは 金さん馴染みの遊女 夕顔 こと お夕さん。
芯の強いイジラシイ大人の女で魅力的なヒロインさんです。
彼女が表ヒロインなら ある意味 裏ヒロイン のお方が
水野忠邦さま。光ってます。最高です。
思わず見惚れてしまう美麗な容姿。佇まい。
美しい忠邦さまの腹の中は とっても黒い(笑) 影でなかなかエゲツない事しておられます。
そんな忠邦さまを影に日に支えているのが腹心の用心・小山田縫殿助。
忠臣っぷりがもの凄いニヤリ。
忠邦さまの態度ももの凄いニヤリ。縫殿助じゃないと駄目なんだよね忠邦さま♪
夕顔の進退を巡っての 忠邦さま 対 金さん+耀蔵 の駆け引きの面白さたっぷり。
登場人物の性格づけも魅力的。
ニヤリもしっかり楽しめる。
これは是非シリーズものとして読ませていただきたいなぁ。