時を巡る肖像 (ジョイ・ノベルス) (ジョイ・ノベルス)柄刀 一

フリーの絵画修復士・御倉瞬介が
絵画越しに垣間見える 人の想い を手掛かりに事件の謎を解き明かす短編7編収録。
ピカソやフェルメール、モネ、安井曾太郎などの絵画と殺人事件が絡み合い、
淡々とした中にも画家の執念、絵画を愛する人の強い念が静かに燃えています。
事件の解決に際して絵画がちゃんと大事な役を担っている。
置いてけぼりになっていないのがいいです。
主人公はフリーの絵画修復士 中年のおじさん。
今は亡きイタリア人の妻との間に授かった1人息子を男手ひとつで育てています。
この息子が愛らしいです。しっかりした良い子です。
お父さんは仕事で家を空けることもある環境ですから
そういう時に家内を任せられる人が必要だな。
ということで
この家庭には “ 家政夫さん ” がついているのです。
家政夫さん ・・・ その人の名は 加護祥斎。
厳つい名前です。
ボディーガードですか?というくらいゴッツク逞しい男です。
大きな身体にエプロンつけて 料理は結構うまいらしい。
瞬介の仕事のことも その性格もよく理解している何かと頼れる家政夫さん。
なぜ祥斎さんは家政夫業をしているのか。御倉家とはどういう縁でこうなったのか。
この短編集では まったく解りません。
絵画修復士ものはシリーズで続編として
『 黄昏たゆたい美術館 』 という短編集が出ているので そちらで何か解るのか?
この続編、私はうっかり未読です。年末年始のまったり中に読もうかな。