微萌★読書記録

 妄想力を使えば見つかる妖しい仲の男たち

聖女の救済

聖女の救済
東野 圭吾
4163276106


男が自宅内で毒殺された。発見者は浮気相手。
離婚を切り出されていた妻はその時北海道にいた。
美しい未亡人・綾音に心惹かれる草薙刑事。 綾音に疑惑の眼を向ける内海刑事。
犯人は誰なのか? 殺害の方法は? 湯川が推理した真相とは ・・・


2006年から雑誌連載されていた長編。
ドラマ放映前からの作品なので草薙さんが 「 安心感を与える顔 」 のままです。
せめて原作の草薙さんは いつもそうであってほしいですよ。

“ 愛 ” はいろんな想いをかきたてるものだね という作品でしたね。
「 愛すればこそ 」 人を死に追いやり、裏切りもし、思いやりもする。
愛というものが解らない男はトットと死んでいる。
この被害者はほんとに酷い野郎だよ と思うし、
そういう意見もいくつかのレビューで拝見しました。皆そう感じるんだね。
でもね、タイムリミットとか言って人を踏みにじるまではいかなくても
同じような思考を持ってる人って現実に沢山いるんだな と。
思い出したのは 同性婚を巡る発言でした。
子供が出来ない婚姻なんて最初から破綻してる等々 の意見が沢山あって
それを見た時には腹立たしさ爆発したものでしたが これは脱線気味な話なのでここまでに ・・・


草薙さんの恋心を内海刑事から聞かされた湯川さんの反応がちょっと嬉しかったです。
内海刑事に対して ちょいちょい 「 草薙に聞かせたいね 」 などと言うのが嬉しいです。
湯川さんと草薙さんの関係は こんな感じの仲良しでいてくれるのが一番いいや。

この作品での湯川さん草薙さん内海さん3人の距離感は好ましかったな。
トリックが明らかになった時に効いてくるタイトル ってのも素敵でした。
湯川さんに 「 これは完全犯罪だ 」 と言わしめたトリックを暴いたのは
草薙さんの想いがさせた行動だった ってのが切ないです。
謎解きやトリックの難解さ というものを期待するのでなく、人々の想いを味わいたいミステリ。
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