キングキラー・クロニクル 第1部 風の名前 上・中・下巻 (キングキラー・クロニクル 第 1部)諏訪原 寛幸 山形 浩生 渡辺 佐智江

様々な二つ名で呼ばれる伝説の秘術士クォート。
死んだと伝えられていたクォートはしかし コートと名を変え
弟子のバストと共に 「 道の石亭 」 という旅宿を営んで隠れ生きていた。
そこへ現れた紀伝家の男がコートの発する気配や特徴的な髪の色から
彼こそが秘術士クォートであると見抜き、数々の伝説に隠れた真実を知りたいと願う。
クォート自身が語る 本当の物語とは …「 ポスト・ハリポタ 」 「 ハリポタファンの大人が次に嵌るファンタジーはこれだ! 」 と
大ヒット予告を掲げて登場したキングキラー・クロニクルの第一部。
ハリポタの二番煎じにならないようにかどうかはアレですが 主人公が大人だよ!
一見おっさん風な佇まいを見せているが 真の姿はどうやら20代半ばらしい逞しい男。
秘術家として伝説にもなっているような凄い奴なのだけど今はワケありで正体を隠している。
そんな彼の周りで怪しい出来事が起こりはじめ、
成り行きで助けた紀伝家なる物語収集者には正体を見破られ、
さて どうなるどうするコート いやさ クォート!
… って そこで昔語りに突入ですか〜っ!
せっかく大人主人公なのに 子供時代から学生時代の話 が延々続いて
結局は “ 子供が大いなる敵に立ち向かうべく勉強して成長していく物語 ” になってる。
ちょっと残念。
でも! “ 現在 ” の場面でも更なる怪しい出来事が起こったりと不穏な気配が広がって、
今後はこちらがメインになるかな と期待もできるv
クォートの弟子のバスト君の存在がかなり フフフv なイイ感じなので
昔語りにめげずに第二部も読み続けたいと思いまする。
全三部作の予定らしいですよ。
レビューなど拝見していると …
「 最初がつまらなくダレ気味だったけど昔語りからは面白くなった 」 という傾向の感想が
多かったんですよね。
“ 少年が学校で先生や友人に揉まれながら成長して敵と戦う ” ハリポタ系が
やっぱり人気ってことですかしら。
私は おっさんスキー だから
“ 色んな過去背負って暗い想い、痛む胸抱えながら敵と対峙する ” 大人はつらいよ系が
好みだなぁ。 だからこの作品も最初の部分と、
合間に時々挿入される “ 昔語り休憩中 ” の場面のほうが面白い。
二部からはそっちの 大人クォート の世界での展開が増えるのを期待してるのだけど
そうなったら多くの読者は 「 退屈 」 と離れていってしまうのかしら。
クォートとバスト イイんだけどなぁ …