プラトン 著 【 饗宴 】
『 ここにいる中で、一番美しい人の側に席を見つけるなんて、
よくも策を廻らしたものだなぁ 』哲学書にして さながら一篇の戯曲を思わせる プラトン対話篇中の白眉なる作品
と 褒め称えられている この饗宴。
ワインを飲みつつ互いに演説しあおうという集いでの一幕。
何を語ろうかと相談の結果決まった内容、お題が “ 愛(エロス)讃美 ”
だから当然 この作品の最初から最後まで エロス エロス 言いまくり。
“ エロスとは肉体から精神、さらには美そのものへの渇望 ”
すなわち 〔 エロス = 知恵の愛 〕 なんだよ、という所まで
話は行き着くわけですが・・・・・
美少年との愛が当たり前のこの時代、いいおっさん達が寄り集まって
エロスというものに対する自説を 実体験まじりで語る様子は
正直 笑えてきてしまいました。あまりに夢中で必死で。
「 まだ若い少年のうちに年長の愛者を持つこと、
そして愛者にとっては愛しい少年を持つこと以上にいい事はないのさ!
だって 愛こそが人を真に強く、勇者にするのだもの!」 って調子で。
なんか 面白いよ皆。
終盤、乱入してきたアルキビヤデスと
宴の主人役である美少年アガトン、そして大御所ソクラテスが繰り広げる
席順の取り合いっこも もう なんていうか・・・・・
ソクラテスが “ 口の上手くて要領のいい爺さんっぷり ” を
遺憾なく発揮していて 読者を笑顔のうちに読了へと導いてくれます。
微萌度:
★ ( 笑う哲学書。微萌っていうのとはちょっと種類が違うかも。
でも著者プラトンが 「うちの師匠ソクラテスってこんなにすごい人なんですぅ」 って
自慢気に書いたんだよなぁと思えば そういう意味で微萌・・・? )