谷崎 潤一郎著 【 金色の死 】
『 僕は君の来るのを遠くから眺めていた。
彼処の柱によりかかって・・・・・。』自身の持つ芸術観をあくまで貫き通して 行くところまでイってしまった、
超お金持ちで派手好みなカブキ者美青年 “ 岡村君 ” を
その長年の友の “ 私 ” 目線で追った短編小説。
友 といっても“私”の方にはいろいろ複雑な感情があって
よき友 とは言えない間柄ですが
岡村君はマイペースで “私” と接し続けています。
岡村君は 自己の財産をつぎ込んで完成させた大規模な楽園、
『 絢爛なる芸術の天国 』 へ “私”だけを招き入れます。
「 正直言って僕は僕の作った芸術をあんまり人に見せたくない。」
と言いつつ、“私”だったら 「 1週間でも10日でも滞在してかまわない 」 んだって。
微萌度:
★★★ ( グロくて、どこかしら安物くさい雰囲気漂う楽園を
自己の美意識の象徴として造ってしまったコスプレ青年岡村君をどう見るか が
評価の分かれ目ですね。)