雪之丞変化〈上・下〉 (大衆文学館)三上 於莵吉

上方での人気を追い風に江戸興行に乗り込んできた菊之丞一座
一座の花形女方・雪之丞は胸に特別な決意を漲らせての江戸入りだった
父母を奸計によって無残な死に追いやった仇たちが権勢を振るい人生を謳歌している江戸
今 雪之丞の復讐劇の幕があがる …時代劇スキーさんにはおなじみのタイトルではないでしょうか。
何度か映像化されている作品。私ゃ観たことないんですけどね。
でも脚本紹介などを読むとドラマ版と原作はかなり違う雰囲気らしく感じます。
ドラマ版では主人公の雪之丞と彼を陰ながら助ける侠賊・闇太郎を
“ 顔がそっくり ” という設定にして1人二役で演じてるって …
それじゃぁ 原作のあの空気は出ないよなぁ。
原作ではね 闇太郎と雪之丞が とってもイイんですよ。ていうか これはガッツリ作品?
いや、雪之丞と闇太郎の
出会ってからガッツリになってゆくまでの話 っていうか …
だって雪之丞さんったらね 悲恋のヒロイン浪路さんを相手にしたって
「 可哀相な娘さん 」 と想いつつも心の違う部分では彼女に流れる父親の血を嫌悪するあまり、
彼女に対しても 「 いい難い汚らわしさ 」 を感じちゃったりしていて
許されざる愛念に苦しんでいる風でもないし、
女賊・お初さんに対してなんて 「 鬱陶しい 」 以外の何もない。
でも 闇太郎に対して膨らんでいく信頼感と好感度は深く深く …
ってか オチがね もうアレなんですものv あまりの幸せガッツリっぷりに仰け反りましたわよ。
これは雪之丞の復讐譚であると同時に雪さん闇さんの絆の物語なのです。
雪之丞さんは女方として人気を博してますが、
立役も望まれるようなキリリとした匂いもある役者です。
女と見紛う程のなよやかな佇まい と思いきや身のすくむような鋭気も発する麗人。
そんな “ ヒーローにしてヒロイン ” の相方として、人好きのする好漢・闇太郎さんの存在が
シックリしっぽりとハマッて最高です。 こういうの大好物。
いやもう 二ヤニヤしっぱなしです。語りどころが随所に …v
作品自体にも突っ込みどころ多いし (笑)
でもネタバレ防止 っちゅうことで ここいらで控えまする。
未読の方はこの夏にいかがですか? 復讐場面のちょっとした怖さは夏向け かも(笑)
怖ッ の後には萌えますぜ。ひ〜v
きろく様のブログを拝見して、是非読んでみたい!!と思って本屋を探しまくったのですが!ど〜〜しても見つからないんです!!『雪之丞変化』しかも地元(+会社近く)の本屋には大衆文学館の「た」の字も置いてないんですよ(泣)あぁ〜どこに売ってるんだ・・・まさか絶版ってことは・・・ブルブル。・。・。
すみません。。久しぶりのコメントが嘆きで(汗)