ため息の時間 (集英社文庫)連城 三紀彦

センセイと奥さんと僕 そして女がもう1人
4人の男女の 狂おしい “ 愛 ” の形ガッツリものです。
なんとも不思議な読感でした。
実話を綴っているようなフィクション いや フィクションに紛れて語られる真実?
“ 僕 ” は誰? これは誰の物語なのか?
その点を 「 ミステリとして描く 」 と作者さまが作中で仰るのですが
ミステリに仕上がってるかというと …。
確かに屈折した意味ではミステリ なのかな。
このモヤモヤ感も狙って書かれているとしたら 悔しいが大成功だ。
なんとも不確かで 幻惑されたままで それでもどこか真実の告白のようで でも …
どうであれ確かなことは これは恋愛小説であると。 激しい狂おしい恋愛小説。
想いの絡み合いっぷり すれ違いっぷり ぶつかり合いっぷりが激しいです。
もう 「 好きだ!」 「 愛してる! 」 って言っちゃえよ!
でも それじゃ駄目なんだ 駄目だったんだねぇ。
懐かしの手芸遊びリリアンが登場します。昔持ってたな プラスチック製のやつ。
でも 「 リリアンと似ている …」 とか 「 本当は女の子の玩具 」 などと
妙に納得の表現というか上手いこと言われた感が濃厚に残っている今リリアンを手にしたら
ものっそく照れくさいかもしれなひ。


↑ これは木製のリリア(ヤ)ン
うん これは確かに似てると言われたら そうですか と …いやいやモゴモゴ