死者を起こせ (創元推理文庫)フレッド ヴァルガス Fred Vargas 藤田 真利子

職にあぶれジリ貧生活を送る3人の中年(35歳)歴史学者たちと1人の壮年元刑事が
共同生活を送るパリのボロ館。
ある日 隣家の婦人から奇妙な相談を受ける。
「 ある朝 庭に見知らぬ木が植えられていた 」 というのだ。
誰も植えた覚えのない木の出現に怯える婦人。
その婦人が突然 失踪してしまった。 しかし夫は捜索願を出そうとしない。
婦人の身に いったい何が起きているのか …なんとも不可思議な気配から始まるミステリー
自分家の敷地内に急に知らない木が生えてたら そら怯えるわな。
ミステリーとしては 引っかけ用の人物やら惑わし用の出来事やらパラパラと登場して
騙されたり見透かせたりと色々ありつつ オチまでグイグイ。
後味良し とは言えないオチでしたが キャラ萌え祭としてはラストまでヨシ!という感じでした。
3人の歴史学者たちがイイ感じです。
中世専門のマルク
先史時代専門のマティアス
第一次大戦専門のリュシアン
黒ずくめの服に銀の指輪がトレードマークのマルクは繊細な神経の持ち主
大柄で寡黙なマティアスは すぐ素っ裸になりたがる根っからの先史時代男
口の良くまわるリュシアンは子供のような顔をして いつもスーツにネクタイ姿、
第一次大戦のことになると周りが見えなくなる傾向あり。ちょっと変わり者だけど感激家かも。
3人とも望む仕事にありつけず、臨時教員を務めるリュシアン以外の2人は失業状態。
リュシアンにしたって十分な収入があるとは言えず、皆揃ってジリ貧生活。
3人でなんとか家賃を出し合って借りているボロ館のもう1人の住人・元刑事のヴァンドスレールは
マルクの伯父さん。 少々訳ありで刑事を退職したらしい一癖二癖あり気なナイスミドル。
皆 仕事運も女運もよろしくなくて 彼ら曰く 「 クソに落ちた生活 」 の中にあっても
歴史研究を愛してやまず、自分の専門の時代が一番素敵 と思ってる。
べったり仲良しではなく でも互いに認め合ってる関係がなかなかイイ。
微萌ってより キャラ萌えなんですが …
私はリュシアンがお気に入りでv
男を指して 「 あいつと寝れるか? 」 って男相手に聞く奴です。
一緒に暮らしている姉弟を指して 「 デキテルのかも 」 って言う奴です。
でも 彼の言動は以外と的を射てたりする侮れない奴なんです。
あ、彼ら3人のことを ヴァンドスレールは聖人に擬えて
聖マルコ 聖マタイ 聖ルカ と呼んでいます。
それを採って この作品から続くシリーズは 3聖人シリーズというそうな。
で、そのシリーズの2作目がようやく翻訳され、この4月24日に出るそうなv
そのまま3作目まで続けて出てくれたらいいな。