浅田次郎氏選の 『 五感で味わう上質小説 』 で編まれたアンソロジー。
短編7作収録。
江國 香織 北方謙三 吉田修一 阿刀田高 浅田次郎 山田詠美 三島由紀夫
豪華です。
作家さんそれぞれ 「 いかにも!」 な雰囲気が匂い立つ短編が並びます。凄いや。
北方氏の 「 煙草 」 ( 『一日だけの狼』 収録作 ) は流石Mrハードボイルド。
南米のある町で交錯する男たちの想い ・・・
登場する男たちが北方臭ムンムンのイイ男ぶりで素敵です。
浅田氏 「 マダムの咽仏 」 ( 『 姫椿 』 収録作 ) 浅田節炸裂。
“ マダム ” の真の姿とは ・・・ 秘められた想いとは ・・・ 収録7作中一番ドシンときました。
三島氏 「 煙草 」 ( 『 真夏の死 』 収録作 ) 三島氏文壇デビュー作でしたっけね。
どこかしらキリキリとヒリヒリと危ういような空気が漂う三島ワールド。
これら3作品が存在感たっぷり 際立ちます。( 私の ツボ な作家さんたちv )
またこれが7作品中上手いバランスで配置されているのでアンソロ全体ダレルことなく最後まで酔える。
あ、吉田氏の 「 みんなのグラス 」 ( 『 エビスビールHP 』 より ) も上の3氏と並ぶと
あっさり味が引き立つ感じで (笑) この吉田氏らしさが心地イイですよ。
7作中 私は 「 天国の右の手 」 が唯一 苦手なタイプの作品でした。ちょっとした旅のお供にいい一冊ではないかと。薄くて軽いしね。