年を越してから どうも集中力に欠けています。いかんなぁ。
文楽ものv
人形浄瑠璃とくればパッと人形の姿が浮かんできたのですが
この小説のメインは人形でも人形遣いさんでもなく太夫の若手さんでした。
若手(といっても三十路)の太夫・健が人間国宝(おちゃめさん)の師匠・銀太夫に鍛えられながら
一端の謡い手になっていくお話。
クセのある三味線の兎一郎さんに生涯の相方と認めてもらえるのかが一つの鍵。
三浦しをんさんの作品らしく、素敵人物がイッパイ登場します。
芸道に生きる者同士の繋がり・特別な相手との絆がイイです。
いろんな事を超越した所に存在する “ 特別 ” そんな相手がいる人生って羨ましい気もします。
文楽とか能って 詞章をしっかり聞かなくてもその世界にほわ〜っと浸ることは出来て
それはそれで心地よくはあるのですが
じっくり心傾けて入り込むと かなりドカーンとくる作品が多い。
この 『 仏果を得ず 』 も その辺りに惚れ込んで拘って書かれたのだなぁという感じで
健太夫を通して詞章を解き、読み込み、戯曲の芯を描くことが主目的なのだろうと思われ。
タイトルと通ずる “ 仮名手本忠臣蔵 ” の件では
勘平の想いやら戯曲の深みやら舞台上の演者と観客の高揚やら
いろんなものに捕らわれて泣きそうになっちゃって。あぁ何であれ舞台っていいなぁ凄いなぁ。