決して手に入らない 永遠の ・・・影絵の騎士 / 大沢 在昌恋人を喪い 生きる気力を失って隠棲している元私立探偵ヨヨギ・ケン
彼を動かしたのは古くからの友ヨシオ・石丸の訪問だった
「 僕の妻を守ってほしい 」
人工島 “ 夢のムービーアイランド ” を代表する大女優アマンダ・李の身に
どんな危険が迫っているというのか『 BDT 』 という作品の続編になるんだそうです。
知らなかった私もすんなり世界を理解して読めましたので
いきなり本書から入っても大丈夫。結構丁寧に前作での出来事を教えてくれます。
近未来の日本・新東京には 『 ホープレス 』 と呼ばれる人々が溢れ
新宿はスラム化しています。
主人公のヨヨギ・ケンもホープレス。友人のヨシオ・石丸も同じく。
このヨシオが書いた小説の中でBDTという言葉が生まれ、
世間一般に定着したという設定。
『 影絵の・・・ 』 は前作から数年経った新東京が舞台。
近未来ハードボイルドです。
作品設定で ホープレスにはバイが多い ということになっていまして、
ヨシオ・石丸もバイです。とっても綺麗な30男。
前作では口紅なんかもしていたようです。
今回は女優の妻がいるのですが「 特別な夫婦関係 」 だとかで生活も別々。
芸術家として刺激しあう間柄なんだそうな。
で ヨシオの想いの向かう先は ・・・
他にも 岩野布と美波居留 なんてカップルもいます。ごつい系かな。
( 名前ですよ。ロシア調に ↑ 読んでみましょう )
バイではなさそうですが 原発警察の寡黙な男・茂上中佐もちょっと素敵。
佐藤巡査もあれだけではもったいないな。
サブキャラを充実させておいて更に続編を書くお積もりか?
微萌度:
★★ ( マスコミのあり方、原発の島、表面だけ安全清潔に装った都市
つくり話だとばかりも言ってられないような未来の日本。
ホープレスの設定には 不快を感じる人もおられるのじゃないかしら )