アミーゴ風間 一輝著 【 男たちは北へ 】
東京から青森まで自転車でのツーリング途上にある桐沢風太郎
途中 ある小冊子を拾ったことから自衛隊特別隊員に追われる事に ・・・
解読不明な小冊子の文面にはどんな秘密が隠されているのか
ヒッチハイクで青森を目指す少年との交流を交えながら
直向にペダルを漕ぐ男を追ったロード小説桐沢風太郎はフリーのグラフィックデザイナー 妻子持ちの40代。
一見 極普通のムサイ中年男なんだけど その眼光は強く鋭い輝きを放つ。
そんな風太郎さんに ヒッチハイク少年や自衛官殿が惹き付けられていきます。
風太郎が青森を目指すのは親友・鶴河の想いを受けてのこと。
友の一言が風太郎を自転車での青森ツーリングへと駆り立ててます。
ヒッチハイク少年は高校入学した歳ということなので16歳くらいでしょうか。
少年らしい可愛らしさに燐とした男らしさが生まれていく過程が魅力的です。
この少年が最後に言う一言が風太郎を(私も)泣かせます。いい子です。
そして 風太郎を追う自衛隊サイドの人間
尾形國夫三等陸佐がイイです。
風太郎を調査し、追ううちにすっかり惹かれてしまいます。男惚れです。
小冊子に書かれた秘密を解いたり、
その冊子の為に命を狙われる風太郎を身を挺して助けたり、
この作品中 一番働いている人なんじゃないだろうか。
で 痛い目には合うし この先どうするの?ってなことにはなるしで
一番報われてないように見えるけど 本人としては満足感いっぱいなんだろうな。
薄れゆく意識の中で ひたすら風太郎の青森行に思いを馳せる尾形さんが堪らんです。
1989年に書かれた作品だけに 今現在の世との違いが浮き彫りです。
この頃といえば 国鉄がJRに変わったころ。
( 文書の秘密を解くにあたって この事情がひとつ鍵になってます )
携帯電話も普及してないし 青函連絡船がまだ通っていたり ・・・
世の中いろいろ変わったんだなぁ
でも あの文書の作戦は今でも実現可能なのかもしれない
今の世でどんな意味があるのかは解らないけど。
微萌度:
★★★ ( ほとんど尾形さん萌。スペイン語が流暢な彼が素敵。
ナイフを教えてくれたというプエルト・リコ人との関係にも夢広がります(笑 )