千里の遠きにはせてでもトゥスンと共にアラビア遠征に出るトマス
激烈な戦いの中でのアノウドとの出逢い、結婚
ついにメディナ総督の地位まで上ったトマスの最後の戦いまでを描く下巻は過酷な戦闘シーンが多く、熱く雄々しい男たちの世界が展開されてます。
そんな中 トマスとトゥスンの “ 友情 ” はすっかり安定期。
熱い抱擁も健在です。
トゥスンがちょっぴり大人になったからでしょうか、
支え助け補い合う二人の関係が堂に入ったものです。
トマスがアノウドを妻に迎えても彼らの関係は揺ぎ無く、
寧ろ彼女がいることで更にしっかりとしたものになったよう。
トマスがアノウドの元で心からの安らぎを覚えるようになった時には
ちょっぴり嫉妬しちゃったトゥスンですが
トマスを挟んで男と女、とても良い三角関係が出来上がっています。
トゥスンの場合、トマスとは男同士ということで
「 アノウドよりも判り合える部分が多い 」 と優越感もあるようですが。
( 山中での “ あけすけな会話 ” がニヤリです )
戦地にあるトゥスンからの伝令が 傷つき死に瀕しながらも
懸命にトマスに伝えたスコットランド方言の一言がゾワリとキます。絆です。
トマスの、トゥスンの、アノウドの人生の最後までを描いた下巻、
誇らかに生き抜いたトマスの姿に哀しくも爽やかな想いを感じる重厚な作品。
微萌度:
★★★★ ( ほとんどが実話だそうです。トゥスンをもっと知りたくなりました )