ロシアの美青年と日本のイナセなお兄ちゃんロシアの若き外交官ファンドーリンが数年間の日本赴任からモスクワへ帰還した
その朝、「アキレス」と呼ばれる国民的英雄の将軍が
ホテルの一室で突然死する
その死に疑問を感じたファンドーリンは独自に調査を開始する
しかし そこには暴いてはならない秘密が隠されていた ・・・・・・数年前 『
堕ちた天使 アザゼル 』 のタイトルで翻訳出版されていた
ファンドーリンシリーズの第4巻目にあたる本書。
シリーズ2巻目は未訳
三巻目は
『 リヴァイアサン号殺人事件 』
のタイトルで出版されています。
さて 『 アザゼル 』 で衝撃的な悲劇に見舞われたファンドーリン青年も
そのショックの後遺症を若干引き摺りつつも元気に頑張ってるようです。
現在26歳 相変わらずの美青年ぶりで人々の視線を惹きつけてます。
そんな彼が 数年間赴任していた日本から
“ 従僕 ” の名目で連れて帰ってきたのが
元ヤクザの兄ちゃん・シバタ マサヒロ 通称「 マサ 」
何でもマサは 横浜でファンドーリンに命を救われたらしく
それ以来 己が総てをファンドーリンに捧げちゃったんだそうで。
ファンドーリンの方でも マサは心許せる唯一の友 であり
この作品中でも マサを大切に想う心は目一杯。
ファンドーリン君ったら自分にとって親変わりと言ってもいい存在の元上司を
危険に巻き込んで最悪の結果を招いておきながら
想うのは元上司と一緒に行動していたマサのことばかり。
元上司とマサに凶行を働いた相手に対して怒りまくるのですが
その時 心にあるのはやっぱりマサのことだけ。(←9章)
あんまし言うとネタバレするので ・・・ 是非読んで味わってくださいませ。
著者のアクーニン氏は日本通な方だそうで
本書にもポロポロと日本の文化や生活様式が登場するのですが
微妙に認識を間違っている感があり ・・・ ちょっと可笑しい 苦笑い。
( わざとズレてる感じに描かれているのかとも思ってみたけど
どうやら真面目に正しく表現している感じらしい。)
ファンドーリン君が日本かぶれしていて
なんとも怪しい忍術だとか柔術だとか
精神集中書道だとかをやってたりするのが愛らしく。
マサとの会話は日本語で( マサがロシア語解らないからね)
↑ つまり周りの人には何を話しているのか解らない。
とっても二人だけの世界が展開されているわけで
その状態がまたフフフ
事件の方もたくさん裏があってファンドーリン君は不味い立場に追い込まれ ・・・
『 アザゼル 』 での事件の決着も盛り込まれた読み応えアリの一冊です
微萌度:
★★★ ( シリーズの続きも出版してくれるのかなぁ
今後もマサがファンドーリンと一緒に出てくるなら読みたいなぁ )
気になります。BL的国際交流(違)
微妙な日本様式を間違えてる部分とかも読んでみたい。
これは、この巻から読んでも大丈夫ですか?
1巻から読まないと、わからなくなるかしら?
ちなみにイナセって日本語、大好きです。語感が粋。