鹿!大学で民俗学を研究する青年・宮地紀之は
一人で研究に訪れた北アルプス山中で
神木に埋められていた薙鎌を抜き取ってしまう
その為 神木を祭る村では “ 封印の祭 ” を行うこととなり
その祭に宮地も参加しなければならないことになった
その祭には 表 と 裏 が存在し、表が失敗に終わった時に行われる裏の祭は
村人が口を閉ざすほどに禍々しいもので ・・・己が一族の血に怯え、その役割に恐れをなして村を捨て
東京で市居に埋もれ暮していた高藤家。裏の祭を取り仕切る一族。
その長男の正哉は 逃れられぬ血の定めから目を逸らし
静かに生きていこうとしていたのに やっちゃったんですね紀之くんが。
神木から抜いちゃった。封じていた薙鎌を。
そして 二人は出会う次第となるんですが ・・・
読み進むうちに どんどん逞しく恐ろしい雰囲気を醸し出す高藤正哉
それに反して どんどん嗜虐心を煽る怯えっぷりが板についていく紀之くん
「 怯え震えながらも立ち向かう鹿 」 って フフッ
狩り、狩られる関係って フフフッ
贄人の正哉さんが 鹿の紀之くんを
やたら捉え、押さえつけ、抱きかかえるのが目を惹きました。
二人の心情がちょっぴり行き違ってるのも 狩る人と鹿とでは致し方なし。
微萌度:
★★★ ( 文庫版の表紙はCLAMPさん。単行本とは印象がだいぶ違いますな )