松井 今朝子著 【 非道、行ずべからず 】
『 おとっつぁんは、こんな辛いことをなすってたのかい・・・・・ 』江戸の町でも最大級の歌舞伎小屋が正月早々 もらい火で焼け落ちた。
その焼け跡から 綺麗な男の死体が見つかる。
死んだ男は誰なのか? 下手人は芝居小屋の関係者なのか?
そんな 謎と疑惑の渦巻く劇場で 名女形・荻野沢之丞の名跡争いが火花を散らす。江戸もの。歌舞伎役者の世界が 連続殺人と絡めて描かれます。
名女形の沢之丞さまは超ご高齢。でも 現役バリバリの女形。
その息子たち 市之介と宇源次 も同じ小屋の女形 若手ホープ。
沢之丞の名跡を 兄弟どちらに継がせるか で人々の思惑が火花を散らします。
江戸もの で 女形 とくれば 衆道話は自然な流れ。
キラキラ華やか美形の宇源次くん 座付き作者の喜多村松栄さんとご関係。
ちょっと痛い感じの繋がり方の二人なんですが ×××。
芸道の厳しい愛にホロリ もあり。
同心 笹岡家の幸せぶりに ほっこり もあり。
事件物にしては お上の影が薄いけど。
微萌度:
★★★ ( 事件のオチは・・・・・
あれはある種の盲愛の結果ってことでしょうかねぇ。 )