ボリス・アクーニン著 【 堕ちた天使 アザゼル 】
『 ズーロフさんだの、あなただの、他人行儀な言い方をするなよ 』1876年 昼日中のモスクワ市内の公園
多くの人々の面前で 若いロシア人学生がピストル自殺を遂げた。
自殺前の経緯が奇妙なことから捜査に乗り出したファンドーリン刑事14等官だったが
死んだ学生の友人の身辺を捜査中に その友人共々何者かに襲撃される。
刺傷を受け 薄れゆく意識の中で耳にした “ アザゼル ” という言葉が
その後 ファンドーリンを国際的な事件の渦へと巻きこんでゆく・・・・・
主人公は エラスト・ペトローヴィチ・ファンドーリン 20歳
直毛黒髪、青い瞳、色が白く背は高く 頬が赤らむとなかなか消えない という初心な青年。
たいへん目鼻立ちが整っている とはっきり書いてありまする。
ファンドーリンは19歳にして天涯孤独となり、
なんとか自活の道を作らねば と受けた警察官の試験に見事合格。
晴れてモスクワ警察本署長直属特捜部 文書課に配属となったのが20歳の時。
ちょっと世間しらず気味。 子供っぽいところあり。
感と運はかなり良し。
“ 刑事らしい捜査 ” に憧れ中。
そんな彼が事件の容疑者のひとりとしてマークする男・イッポリート・ズーロフ伯爵 28歳
遊び人 決闘好き 非常識な奴。
ファンドーリン曰く 「 ハンサムで大胆不敵 」
登場場面はあまり多くないんですが なかなか気になる行動をしてくださいます。
ファンドーリンの度胸が気に入った と言って 強引に兄弟の杯を交わしちゃったり。
助けに来て 無事を確認する為に身体中触りまくったり・・・・・
なんとなく珍しい気がする ロシア産ライト探偵小説。
シリーズ物らしいんですが邦訳は今のところ本書のみ。
装丁の雰囲気に騙されず 軽い感じで読むのがよいかと・・・・・
微萌度:
★★ ( 能天気気味な文章で明るく軽く展開していきますが
ちょっと 「え」 なオチが待ってますよ )