ローズマリ・サトクリフ著 【 第九軍団のワシ 】
『 「 そう、あなただったのですね 」
「 そうだ、おれだよ 」 』サトクリフの “ ローマン・ブリテン三部作( 四部もあったり ) ” の第一作め。
全て 史実を元に作られた話。あぁ ロマン。
辺境の地で消息を絶ったローマ軍第九軍団。
その象徴たる印の “ ワシ ” を探索する旅は マーカスにとって
第九軍団を率いていた父の行方を辿る旅でもあった・・・・・
自分の将来を見失い、暗い気分で過ごしていたマーカスは
サターン祭で 奴隷のエスカ と運命の出会いをします。
眼と眼が合った瞬間に 特別な何か を感じてしまうマーカスとエスカ。
マーカスったら すぐさま エスカを自分の奴隷に買い取るのですが
二人は主人と奴隷としてではなく、友人として心通わせていくのです。
初めて二人きりで言葉を交わす場面なんか もう ふふふふふ♪
エスカったら 負傷の後遺症で狩りにも出られずクサクサしているマーカスのために
狼の子を持って帰ってきてやったりするんです。
その狼はその後 大切に育てられてたりします。
危険で困難な旅である、“ ワシ ” の探索に出る時にも
“ エスカは奴隷だから仕方なくついてくるのさ ” と
他人から揶揄されたのを気にしたマーカスは
エスカに 奴隷の立場からの開放証書を渡し、
その後 彼がどうするかドキドキしながら待っていたり。
エスカはエスカで 「 貴方が行くなら俺も行く 」 と当然のように言ってのけたり。
ちゃんとヒロインもいるんですが 最後まで マーカスとエスカは離れません。
オチまでガッツリ微萌です。
このローマン・ブリテンシリーズは児童書となってますが
とても深いものがあって 勇ましくも切ないお話です。
色々失ったり 諦めたりして生きてきた大人のほうが
心に沁みて 感ずるものが多いかもしれません。
微萌度:
★★★★ ( マーカスの子孫たちの話が続いていくこのシリーズ。
どこから読んでも大丈夫ですがやっぱりこの“第九軍団・・”から読むのがお勧めかも。
時の流れに感慨ひとしおですよ。 )