陰陽師 - 蒼猴ノ巻 -

　己の弱さ穢さを知る者こそが本当に強く清いのだと　…

２月となりました。今日は節分でございます。
節分といえば　鬼。
っちゅうわけで　最新・陰陽師です。

陰陽師 蒼猴ノ巻
夢枕 獏


短編全１０編。
相変わらず　晴明様と博雅様がほろほろと酒を酌み交わしておられます。
やっぱり２人は　特別な２人　であられます。
今回　『　蛇の道行　』　という作品で晴明さまの揺らぐ心がみられます。
それをそっと包むのはやっぱり博雅さまの言葉。
イイです。
『　安達原　』　も哀しい物語です。
哀しい姿を　ひとり知りつつ見つめている晴明さまの瞳が切ないです。
…　晴明さまが少しずつ変わってこられた感じがします。
柔らかい部分を溢してくれるようになった　って感じ　…　イイです　ｖ
今回の１０編には　博雅さまだけのお話　道満さんのお話　などもあり。
『　首をかたむける女　』　は可愛らしく、眼前に浮かぶ情景も美しく素敵です　♪
今後　晴明さまたちに厄介に絡んできそうなモノも登場してきたりと
まだまだ先が楽しみな陰陽師であります　♪

（　余談ですが来週１０日夜TBS系列で　『　映画・陰陽師　』　が放送されますよぅ　）

微萌度　：　★★★☆　（　博雅無しでは駄目　な域に達しておられる晴明さまが　もぅね　ｖ　）