微萌★読書記録

 妄想力を使えば見つかる妖しい仲の男たち

されど時は過ぎ行く

されど時は過ぎ行く
北方 謙三
4048739468

『 約束の街 』 最新作。今回は久納の爺さまがメインです。
(忍さんじゃなかった チェ)
許せない事を仕出かした男を追って川中さんがやってきましたよ。
安見ちゃんもやってきましたよ。沢村さんも来ましたよ。
でもキドニーは伝言だけ〜。坂井も高岸も姿見せず。残念×
約街シリーズの皆さんはというと
爺さまは達観してた ・・・
ソルティ頑張ってた ・・・
群さんもいっぱい顔出ししてた ・・・
忍さん残念な扱い ・・・
水村 ちょっと違うことなってた ・・・
なんだろ、BDの面々と絡むと約街の皆さんは霞む感じがしますな。
それだけBDキャラは私にとって強烈だということなんでしょうが ・・・
ソルティなんて頑張ってた割には印象薄いし美味しい場面もない。
水村はなんか印象違うっていうか どんな風にしても兄ちゃんには敵わないんだな というか。
( 今回で初めてはっきり××さんの弟って表現されたんでしたっけね?
  なんか既に確信事だったのでサラッと通り過ぎちゃいましたが ・・・)

全体的にどうもワクドキ感が薄かったのは
追っかけられてる男・野本が本当に小さな男で魅力がなさすぎだったのが大きいのかな。
川中さんが 「 命獲る 」 とまで怒って追っかける男にしてはセコ過ぎる。
そりゃ とんでもない事した野郎だけど、それへの落とし前として即 “ 命 ” ってのは
川中さんらしくない気がします。
だからキドニーも 「 そんな奴の為に手を汚すなよ 」 って思うわけですよ。
野本のやったことはキドニーにとっても腹に据えかねる事だったはずなんだけどさ。
坂井も何してんだよって思いました。影薄すぎですよぅ。

沢村さんのことはショックだったなぁ。叶さんもソルティ・ドッグを捧げた左手 ・・・
ホテル・カルタへーナでの沢村さんの演奏は私にとっては叶さんを想う時間となりました。

BDの面々の話ばかりになっちゃいますな。約街シリーズなのに。
え〜と 燻製美味しそうでした。お酒が飲みたくなりました。って、それ約街キャラ関係ないし(笑)
次回作では忍さんがメインで活躍ってのを期待してます。

大地と星輝く天の子

大地と星輝く天の子〈上〉 (岩波文庫)
小田 実
4003118316

人はソクラテスをどう裁いたか。
ソクラテスを排除しようと暗躍する男 仕立て上げられた告発者
金目当てで裁判に参加する陪審員たち 退屈しのぎの傍聴者たち
自堕落な生活を送る人々 自ら思考することを放棄した市民たち
ソクラテスの言葉も彼らの心には届かない ・・・


皆 自分の事で頭がいっぱい。
聞くこともしないし考えることもしない。そもそも知ろうという気もない。
そのくせ雰囲気にだけは敏感で周囲に同調しやすく その場の空気に無自覚に流されて
無思考状態で大切な判断を下してしまう。う〜ん 今の日本も同じ感じですね。
報道や雰囲気にのみ込まれて よく考えもせず知ろうともしないまま意見をいう、判断する。
でもって自分がほとんど無思考で流されているだけだという自覚がないから たちが悪い。
自分も偉そうなこと言えません。 ちゃんと生きよう うん。

などと考えつつも ニヤリ読みはしてたりして。雰囲気大好き v コラ スイマセン

放蕩暮らしの自由市民アガタルコスという青年と
彼の家で奴隷として使われているガストロンというエジプト人青年との関係が
スリリングで素敵です。

自分の内に確かなものを見出せず悶々としているアガタルコス。
革命を目論み暗躍しているガストロンを 「 無駄なことをする 」 と見下し嘲りながらも、
彼の視線に引き付けられ、その微笑に翻弄されていく ・・・

アガタルコスは美少年スキーでお稚児さんもいたりするんですが
そっちよりもガストロンとの場面のほうが魅惑的でした。
[ 2009/06/26 14:24 ] 古典・名作・社会派 | TB(0) | CM(0)

ジーザスクライストスーパースター

今夜bs2で 映画 『 ジーザスクライストスーパースター 』 の放送がありますね。
イエスが人々の信仰の対象となってゆき、
どんどんと高みへ押し上げられてゆく様を憂うるユダ。
懊悩の末に選んだ “ 裏切り者 ” の道。
彼の苦悩を見るとき、やはりあの 『 駆け込み訴え 』 を思い出します。
誰よりも想い深いが故の行動。あぁなんて苦い なんて痛い (涙)

公開時には 映画・舞台ともに
イエスの扱い、表現が人間的すぎる とか ユダの描き方に対して 等々に
色んな筋から抗議行動があったそうです。
昨今の結婚に関する州法のニュースなどを見ても思うのですが
・・・ う〜ん 難しいものですね。
[ 2009/06/23 22:19 ] 本 以外 | TB(0) | CM(0)

徒然王子 第二部

拍手いつもありがとうございます。とても心嬉しく楽しくなりますv
<本タイトル一覧>はもっとスッキリ見やすいものにしようと思ってるのですが
気がつけばもう半年放置したままですね ・・・×
近々ちゃんとしようと思うております。すいませんです。

徒然王子 第二部
島田 雅彦
4022505907

2部が出てました。うっかりしておりました。

世継ぎとして自分に足りないものを得るため、
そして妃となって共に歩んでくれる伴侶を探すために
従者コレミツを伴って王宮を抜け出したテツヒト王子。
庶民たちと触れ合う中で、きちんと生きる為には自分を知らねばならないと悟った王子は
前世を巡る旅に出た ・・・ というところまでが第一部 → こんな感想でした
さて完結編となる第二部、
テツヒト王子は遠い過去生から時間を辿りつつ、
自分の魂に深い標を刻んだ出来事、その時出会った人々との因縁を体験し直し、
テツヒト自身の出来事として心に蓄積していくのです。
始皇帝の時代の敗残兵、那須与一の弟、バテレン通訳士、徳川の世のオーサカに生きる遊び人
それぞれの一生で残した悔い、想いを我が物として
テツヒト王子は自分自身の人生を歩みだそうとするのですが ・・・

長い長い過去生の旅を巡っている間に “ 現在 ” では大変なことになってます。
この結末 ・・・ 私ゃ正直 ちょっと肩透かし喰らった感じでした。
第一部ではもっと 王族の在り方と官僚たちの思惑 とか
庶民の行く末なんかを追っていく展開になるか という雰囲気があったのに
二部では 転生再会・深き絆の物語 ってなことになってて ・・・
侍従・ホソダももっと暗躍してくれると期待していたのになぁ。
これはほら、やっぱり某スジからやんわりと横槍が入っての路線変更とか?
いや まぁ面白かったからいいですけど ・・・ ねぇ(笑)

すべての転生において
“ 運命の女 ” “ 絆で結ばれた男 ” の生まれ変わりと再会するテツヒト。
今生においてのそれらは レイコ と コレミツ なわけですが
この コレミツ が ・・・ コレミツとして生まれ変わってきた “ 絆の男 ” という存在が
ちょっとイイ。 イイんだが ホソダがなぁ 扱いが勿体無かったなぁ。
[ 2009/06/20 12:27 ] SF・ファンタジー | TB(0) | CM(0)

すんなりと そう聴こえる

bsで放送中の歌の番組で ロシア民謡の 『 黒い瞳の 』 を聴きました。
男声コーラスで歌われたそれは
“ 地主の若様と使用人の青年 ” を歌っているように聴こえてしまって吃驚。
いや もちろん私が妄想過多なだけなんですけどね(苦笑)
メインボーカルの方の 男の艶めいた逞しさと色気 を感じさせるバスの響きで
あの歌詞を歌われると どうも ・・・

『 黒い瞳の若者が 私の心を虜にした 』  
  家畜の世話をしている逞しい使用人を見て一目で恋に落ちてしまった若様
『 諸手を差し伸べ若者を 私は優しく胸にいだく 』
  おぉ 積極的にアプローチ。
『 愛のささやきを告げながら 優しい言葉を私は待つ 』
  誘い受な感じで(笑)
『 緑の牧場で踊ろうよ 私の愛する黒い瞳 』
  もう夢中です。  
『 私の秘め事 父さまに告げ口する人 誰もいない 』
  あぁ秘め事だ バレたら大変。
  周囲の者たちも見てみぬ振りしてなきゃしょうがない。若様のなさることだからね〜。

という世界が脳内に広がります。
再放送構成番組だから近いうちにまた聴けるかな。さて2回目はどんな風に聴こえるか ・・・
[ 2009/06/17 16:46 ] 本 以外 | TB(0) | CM(2)

アンティークFUGA4 宝探しは眠りの森で

公式サイトができてたんですね → アンティークFUGA
まだ準備中ページがあったりしますが今後の充実に期待です。

アンティークFUGA 4 宝探しは眠りの森で (YA!フロンティア 20)
十々夜
4265072208

ちゅうことで4巻。英国編。今回も
今は亡き遠い昔の人たちの想いと
その人たちを愛し続け、想いを守り続けている つくも神たちの姿が
ちょっと切なく、ちょっと哀しく、でも暖かく描かれています。
風雅が 両親の封じ込められているペンダントヘッド を無事に入手できるのか
というところも注目なんですが、風雅くん自身は相変わらず のほほん とした子なので
必死! とか 悲壮感! といったキリキリした空気にならないのも
このシリーズのよいところですかね(笑)
ゲストキャラの間宮青年も好印象。野心を秘めた男は素敵だ。
紗那にいさんと唯にいさんも個性がしっかり定まってイイ味だしてます。
「 何がどうなろうと知ったこっちゃないが風雅を苛めたら許さないよ 」 って
どこぞの若旦那をお守りする番頭さんたちにも負けないくらい愛情たっぷり。
彼らと風雅の今後 が次巻からのテーマになっていくのでしょうか。
5巻は秋ごろかな?

うわわわわ

図書館で鈴木春信の画集を借りてきたんですが ・・・
帰って開いて吃驚。
最初と最後の数作以外 ほとんどが18キンのSpring画じゃぁありませんか。
違う ちがうんだ 私は
『 見立寒山拾得 』 『 夕立 』 『 見立菊慈童 』 をじっくり観たかったんだ。
でも これら有名処は載っておらず殿御と娘の春ばかり ・・・(涙) 
どうせならオノコ同士ものも載ってたらよかったのに。
春信の描く殿御って乙女と見紛うたおやかな姿をしているのできっと美しかろう。
いや しかし あの数々のSpring画の感じからいくと 「 これでもか!」 とばかりに
諸々書き込まれちゃって夢見がちな美からは程遠い作品になってるのかしら (汗)
Wikiの 宮川長春 の項目に掲載されているような感じがいいな。
春信のはもっと生々しそうだ (苦笑)

とりあえず 『 見立寒山拾得 』 他の観たかった作品が載ってる画集を
図書館で探しなおしてきます。あるかなぁ〜。

ちなみに今回借りたのはこれでした。
鈴木春信名作撰
福田 和彦
4893086901

著者、福田和彦氏じゃないスか。
そうだったのか、この方の選ならばSpring画満載なのも納得だ。
[ 2009/06/07 10:43 ] ご挨拶・ご報告 | TB(0) | CM(0)

愚か者の盟約

有名処ですね。
愚か者の盟約 (講談社文庫)
佐々木 譲

政治の世界が舞台です。
新進の若手政治家とその秘書の物語です。
この段階でドキドキわくわくする人 手をあげて 「 はぁ〜いv 」

弁護士として活躍していた寺久保浩也は 急死した父親の後を継いで政治家へと転身します。
父親が持っていた北海道の基盤を引き継ぎ、社会党から立候補。
見事当選を果たすところから物語は始まります (近頃話題の世襲議員 --苦笑
政治家としてはマッ新品な寺久保は 党からお目付け役的な第一秘書を宛がわれます。
それが野崎浩平。
実は寺久保と野崎の父親同士は過去に交流があり、その縁から息子である彼らの名前には
同じ “ 浩 ” の文字が使われていたりします。生まれる前から結ばれていた〜♪というわけですね。
でも、彼らの関係は強くはあれど決して暖かいものではなく ・・・
表の寺久保 裏の野崎。
ちょっとスリリングな空気もあり、それでいて濃密な絆があり ・・・
野崎さんったら陰で結構なことやってます。裏工作はおまかせ!情報を得るには色仕掛けも有効だ!
それもこれも すべては政治家・寺久保浩也を上へ押し上げるため。
「 私の夢は貴方です 」 ひ〜v

女性陣が私にはどうも魅力薄なタイプばかりなんですが彼女らのお陰で
荒れた野崎さん とか 黒い野崎さん とか ヘタレ野崎さん とかが見られたからヨシッ(笑)
寺久保という人も男としてどうなんだ と思ったりもするんですが
最後にきて野崎さんに 半××顔 までさせた男だからヨシッ。

残念ながら絶版状態のようですが図書館か古本でなら見つかるかな ・・・
文庫の解説に 「 政治小説の第一級のデリシャスな作品 」 とありました。
ほんとに デリシャスな作品 です。是非 v

70年代後半から80年代の日本。懐かしい総理がいたり、今はもうない政党名がいっぱいだったり。
主人公が所属している社会党という名も今は無き ・・・ ですものねぇ。
時代の流れを感じる反面、裏金問題とか公金流用とか不用意な発言とか それらがうやむやなまま終わってたりとか
官僚の・・・ とか短命総理とか、 あれ?今も同じ事やってるよね? と気づかされ ・・・ う〜ん

今月の1冊 『 ダス・ゲマイネ 』

妙に暑いぞ 今日は6月1日。
ということで月替わって 今月の1冊。 また太宰作品に戻ってみました。
今年生誕100年 6月19日がお誕生日の太宰治。
ごしょがわら市では生誕百年記念祭が催されるそうですよ。
21日には “ 「走れメロス」マラソン ” が行われるんですって。
「 走れメロス 」 だからといって
出走者は友人をゴールで待たせておかねばならない とか
出来れば まっぱ に近いスタイルで走ってください とか
コース途中で棄権を促すフィロストラトス的な懇願者を仕込んであります
なんてことはなく普通のマラソン大会のようです。晴れるといいですね。
さて こんだけメロスと言ったものの この作品は1月にチョイスしちゃってましたんで
今回は 『 ダス・ゲマイネ 』 にしてみました。
『 メロス 』 『 駆け込み訴え 』 と並んで有名処ですね。
イイ作品がいっぱいです 太宰先生。
[ 2009/06/01 18:55 ] 今月の1冊 | TB(0) | CM(0)