微萌★読書記録

 妄想力を使えば見つかる妖しい仲の男たち

ROMES06 誘惑の女神

ROMES06 誘惑の女神
五條 瑛
4198627169

西日本国際空港内で開催される 『 魅惑のジュエリー展 』
中でも注目を集めているのが 純金の像 “ 誘惑の女神 ”
その話題のイベントをターゲットにした襲撃予告状が西空に届く
襲撃者の名は “ アウレリオ ”
しかし伝説のテロリスト “ アウレリオ ” は既に死亡が確認されている。
彼の名を騙るのは何者か?それとも本当にアウレリオ本人が ・・・?
“ アウレリオ ” とヒンデル社 そして成嶋との隠された因縁が西空を巻き込んでいく


ROMES開発に纏わるヒンデル社の影の部分や成嶋さんの過去の一端が見られます。
成嶋さんはいつでも どこに居ても愛されまくりな人です(笑)
若かりし頃には教授に溺愛され甘やかされ、今は今で古い友人たちからも
西空の仲間たちからも 敵からさえも愛されている成嶋さん。
砂村くん大変だね ライバルがハルとROMESだけじゃなくなって(笑)

“ アウレリオ ” の正体が小粒でちょっと肩透かし気味でしたが
タジリとリョウのエピソードとそれを見守った黒部さんの想いがきっちり〆てくれました。
“ 愛 ” というキーワードを知った成嶋さん(笑) そんな彼が
「 砂村が見ていることを知っている 」 監視カメラに向かってポーズを決めてみせる
って なんか面白すぎます。やっぱり砂村くんのことはかなりのお気に入りのようだね。
振り回しても ほったらかしにしても 必死に喰らいついてくる砂村くんが好ましく、
面白いんでしょう。翻弄される側は堪ったもんじゃないでしょうが(笑)

今回 わんこ度が激しく上昇していた砂村くん。
周囲からも 砂村@わんこ と認識されているようで しっぽとか首輪とか
かなり遊ばれています。
成嶋さんに構われたくて健気に頑張ってるんだけどね砂村さん。
でも常にハル以下 身体張って活躍してもハルに敵わず(笑)
前作で 考えてみようと思ってた彼女との関係、綺麗さっぱり解消したんでしょうか。
話題にも出ず ・・・ もう成嶋さん一筋ですね。なんせ彼が 女神 に見えるくらいだから(笑)
この 女神発言 のお陰で タイトルだけでニヤッとくるようになりましたよ。
五條作品は多いですよね。作品読んでタイトルの深みが改めて解るって。
< 誘惑の女神 > スノウ・グッピーに次いで ニヤリな含みが香るタイトルです。
次作が待ち遠しいROMESシリーズ 放置プレイはしないでね と祈りつつ ・・・

訃報に只ただ驚く ・・・

栗本薫さんが亡くなられたと今 知りました。突然の訃報にただ驚いています。
グインのアニメ化に際して、コメントを述べておられるのを見たばかりなのに ・・・
グイン・サーガ 未完になってしまいましたね。 私は3?巻あたりまでは読んでいるのですが
あとは完結してからのんびり読もうなんて思っていたのです。イシュトバーンが大好きでした。
それと 魔界水滸伝。多一郎さまが大好きでした。涼くんをそっと抱えて飛ぶ多一郎さま ・・・

ただ あまりに早く逝ってしまわれたことに寂しさを覚えつつ ・・・
[ 2009/05/27 13:55 ] ご挨拶・ご報告 | TB(0) | CM(0)

ROMES 06

ROMES06
五條 瑛
4198622396

大阪湾を埋め立てて作られた 24時間眠らない島 “ 西日本国際空港 ”
最新の設備を誇る空港を守るのは世界最先端の複合施設総合警備システム “ ROMES ”
西空島始まって以来のテロリストによる攻撃に警備チームとROMESが立ち向かう


ROMESとは
世界有数の保険会社ヒンデルが軍施設警備の為に開発したシステムのこと。
“ 従来の施設警備の概念を根底から覆すようなテクノロジーの集結 ” 

そのROMESの最高運用責任者が 成嶋優弥
ROMESと共にヒンデル社から西空にやってきた天才運用者。
ROMESの全貌を知るただひとりの人間。 飄々とした変わり者。
犬大好き。ROMESと愛犬・ハルに対して絶対的な信頼を寄せている。

そんなROMESと成嶋さんが大好きで なんとか認められたいと頑張ってるのが 砂村多駒
西日本国際空港会社の運用本部警備課勤務。
西空島大好き。警備大好き。今の仕事が大好き。
ROMES運用チームの一員になれたことを誇らしく思い、
一日も早くシステムを完璧に使いこなせるようになりたいと成嶋主任に喰らいつき中。
気がつけばマイペースな成嶋さんのお守り係になっていた。

だんだんと見えてくるテロ犯の目的や 少しずつ明らかになってゆくROMESの能力
広い西空島を駆け回る攻防も面白かったです。
犯人がテロに走った理由 ・・・
希望に手が届きそうなところから絶望の淵へ突き落とされた者の苦悩と怒り悲しみ。
痛快な結末とは言えません がROMESの “ 秘めたる機能 ” には度肝を抜かれました。
吃驚というか愉快というか 急に違う世界 というか ・・・ いやほんと そうくるか。

でもやっぱり一番 私を惹きつけたのは 天才とワンコと人型ワンコ。
人を信用していないように見える天才・成嶋さん と
彼に溺愛されている元麻薬探知犬・ハル と
成嶋さんに認めてもらいたくて堪らない成嶋部下の砂村くん 属性ワンコ。
成嶋さんは砂村くんを翻弄して楽しんでいるようです。
部下が必死になったり凹んだりしてるのを見るのが楽しいんだね。某エディのようだ(笑)
エディと違うのは 部下の方があからさまに上司に執着してるってことでしょうか。
犬と張り合う砂村くん(笑) 他にも成嶋さんと仲良しの航空保安協会の桜井青年を
勝手にライバル視 (笑) 「 運転手なら俺がやります成嶋さん! 」
Act.1では ROMES越しの成嶋さん だったのが
中盤ではROMESをすっかり通り越して成嶋さん個人が気になる気になる。
砂村さん 彼女そっちのけで成嶋さんのシルエットに見とれちゃってますから。後光感じて。

さぁ 第二段の 『 誘惑の女神 』 も読むのが楽しみです。
シリーズでこれからも続いていくと嬉しいな。
でも 鉱物シリーズも宜しくお願いします と心の奥で呟いてみる ・・・

やっぱり原作の彼が一番イイ

今日は横溝正史氏のお誕生日。
ということで 「 横溝先生といえば! 」 の金田一さんに想い馳せてみる。

小柄で色白 たっぷりとした頭髪をモフモフ靡かせて駆け回る金田一さん。
年上おじさまキラー。パトロンには事欠かないぞ 保護欲そそる金田一さん。
( ちなみに私は パトロン2号にして入れ込み度NO1の親友 風間俊六氏が好きだ )
年下の者にはちょっと横柄な態度 (でも懐かれる) 金田一さん。
年齢を重ねても見た目はずっと若々しいぞ 愛らしい壮年から愛らしい中年へ ・・・
昭和20年代の貴腐人たちも胸躍らせた永遠の微萌スター金田一さん。

やっぱり原作全作揃えようかな。まずは何が手元にないのか確かめねば。
と言って本引っ張り出したら 金田一再読祭 を始めちゃいそうだな私(笑)
再読祭・鉱物編 も継続中なのに ・・・
( 『 3way Waltz 』 読了。“ アナリスト ” 最高v エディ最強 
[ 2009/05/24 14:01 ] ご挨拶・ご報告 | TB(0) | CM(0)

誘拐殺人事件

誘拐殺人事件 (創元推理文庫 103-10)
ヴァン・ダイン
ある夜、旧家の一室から道楽息子の姿が消えた。
誘拐事件として捜査に乗り出したマーカムたちだったが ヴァンスは違う可能性を感じとり、
被害者の身を按ずる。 「 彼はもう死んでいるかもしれない 」
犯人を押えるべく ヴァンスが命懸けの捜査に乗り出す!


ヴァンスもの10作目。
巻を重ねる毎にヴァンスの “ もったいぶり ” も少なくなり、
ポロポロと推理を明かしつつ捜査を進めていくようになってきました。
それでもまだ焦らしプレイなんですけどね。マーカムなんて苛々カリカリしっぱなし(笑)
でもマーカムはほとんど何もしない× 「 お前も頑張れよ 」 って言いたくなるくらい
推理が出来んというか捜査にならんというか ・・・ ヴァンスへの頼り方もだんだん横柄になっちゃって
「 助けてくれて当たり前 」 風な態度。これはイケマセン。
それに比べてヴァンくんは常に変わらぬ ・・・ いや益々熱くヴァンスを見守り
サポートし続けています。 今回は一緒に木登りしたり、命張ったり ・・・
シリーズ初めは希薄だった存在感が増してきています。イイ感じにv

『 誘拐 』 はこれまでに読んだヴァンスものの中でもツボが多いです。
ヴァンスって姫だね って思ってはいましたが今回なんとマーカムがほんとに言ってのけました
「 姫 」 って! 「 プリ・マドンナ 」 「 われらのかれんなる姫 」 ですって(笑)
あぁもう 楽しすぎるッ。ずんずんハマッていくわ私ッ
でも
このシリーズでこんな風に楽しいのは私だけでしょうか。自分でも暴走気味かなと(汗)
色々空想の翼広げすぎのせいか、読み違えて吃驚なんてこともあったりしますの。
アリバイの話をするヴァンスの台詞 「 ここにいるヴァン・ダインといっしょに、
うちにいて、寝床のなかでボッカチオの小説を読んでいた 」
これの “ うちにいて ” 辺りがボヤボヤ〜と曖昧になって
「 ・・・ ヴァン・ダインといっしょに、寝床のなかでボッカチオの ・・・ 」
と思ってしまい、焦った私。 う〜ん ニヤリ暴れ馬×

動物園で逢いましょう

動物園で逢いましょう
五條 瑛
457523656X

葉山メインの短編がっつりv 色々お宝な感じの1冊。
なんだろう葉山 イジラレっぷりに妙な色香が漂ってるんですけど (笑)
エディが嬉しそう嬉しそう。 “ 白雪姫 ” とか上手いこと言いすぎ (笑)
“ タカシ弄り ” は絶好調ですね ぐっじょぶエディ!
彼のみならず 皆して葉山への愛着を吐露しまくりな言動がぽろぽろとv
愛され葉山顕在です。

そして葉山自身も!坂下との仲良しジャレ合いっぷりはなんだ!最高じゃないかv
坂下がたっぷり登場してくれるだけでも嬉しいのに2人して つるむわ絡むわ。
“ 咥えた煙草取って吸う ” とか “ 1つの缶ビール奪い合って飲む ” とか 
葉山ったら坂下の頭ぽんぽん って ヒャヒャ〜v

書き下ろし3編含む 葉山メインの6編と東京姫・洪が爽やかに黒い1編収録。
上野動物園に行ってパンダ絵カップを買ってきたくなりました。(そう思う方多いみたいですね --
本編の続きも気になりますが こんな葉山メインな番外編もまたお願いしたい
「 白雪姫 」 葉山 「 アニメみたいでかわいい 」 葉山
純白の天使であり漆黒の悪魔である葉山
そして “ ビーバー ” 葉山 ・・・

ガーデン殺人事件

ガーデン殺人事件 (創元推理文庫)
S.S. Van Dine
448810309X

ニューヨークの住宅街に建つ高層アパートの屋上ガーデンで
競馬で敗れ多額の金を失った青年が拳銃自殺を遂げた。
しかし現場を見たヴァンスにはその死が自殺によるものではないと確信する。
完全犯罪とも見える状況にヴァンスはどう立ち向かうのか ・・・


ヴァンス作品8作目の 『 ガーデン 』
ヴァンスにとって “ 特別な想いを残す ” 女性が登場しちゃいます。
ヴァン・ダイン先生(実際の作家氏の方) 恋の香りを盛り込んでくださいました。
でも そのお相手の女性 ザリア・グレイムが
私にはまったく魅力的に感じられないタイプだったのでかなり残念×
いや そもそもヴァンスの想いってのもヴァンくん(作中人物の方)が
ザリアからヴァンスへの告白シーン見ちゃったり、
事件解決後ヴァンスが言った言葉が意味深だったりしたもんだから
勝手に恋心を想像しちゃっただけなんじゃないの?と読めなくもない。
ザリア初登場シーンでも ヴァンくん執筆の経緯から考えるとありえない言葉を
ザリア嬢が言っているし ・・・ いろいろ混乱が見られます。
事件後、ヴァンスがどことなく変わった と思っちゃったことから
色々想像して動揺しちゃったかヴァンくん?
もし本当にヴァンスに恋心が芽生えていたのだとして、
「 告白されたから気になっちゃって ・・・ 」 な結果の恋心とも見える。
「 好きです 」 って言ってくれた相手のことってちょっと気になる好きになる って
そんな恋もどきを引き摺るヴァンス ・・・ ウブな感じでどうでしょう。

呆れるほどクサレ読みレビューでお送りしてますが大丈夫ですか?って今更ですが ・・・
我ながら凄い邪道読みしてるよな って。でも ちゃんとハマルもんだから ・・・ もうちょっと続きます。


マーカムとヴァンスの 似てない同士の惹かれあいパワー は健在ですが
それよりも ずっと傍にいるよ なヴァンくんの存在が輝きを増してきた感じです。
『 僧正 』 で別居した風な記述があったのですが本作ではしっかり同居中。
お早うからお休みまで いつも一緒な2人です。
あぁ もしかしたら上記のザリア嬢があまり魅力的に見えないのも
マーカムが横柄な奴に見えるのも すべては筆記者ヴァンの書き方のせいなのかも ・・・
ヴァンスの ほっそりと しなやかな姿態についての言及も多いし いやほんとに。
お姫ヴァンスを見つめるヴァンの図 がかなり気にいっている私です。
今回なんて ヴァンスの身に・・・! な展開なのでヴァンくん大変。
血の気がひいて瞬時に状況がのみ込めないほどの衝撃をうけたりします。
この時の頭真っ白っぷりが フフフ

あ、作品全体としては ・・・
犯人が判ってから改めて読み直してみた時
ヴァンスの犯人へ対する態度 駆け引きが面白さ増して初読時よりも素敵です。
ヴァンスって どの事件においても意味深な視線を投げかけたり
無関心を装って実は熱く追求していたりしているので
再読してそれらの意味を味わいなおすのも楽しいですね。
時々まったく意味なかったり 矛盾した言動だったなんてこともありますが(苦笑)
で、それら細かい目線や行動を逐一見て記憶に留めているヴァンくんも凄いな と(笑) 

三角館の恐怖

ヴァンスもので 古い翻訳作ゆえの言葉遣いへの違和感 をヅラヅラ述べちゃいましたが
古い作品すべての文体が嫌いなわけでなく ・・・ むしろ、品があったり粋であったりして大好きです。
ただ ヴァンスが 「 ちょいとおまいさん 」 調で話すのが好みじゃなかったってことでして。
古いからとか最近のものだから とかいうことよりも
翻訳が好みに合うか合わないか ということですね。
-- ここで訂正。残念に感じちゃったのは井上勇氏訳の創元版に非ず。講談社版の翻訳者さんバージョンでした。
  創元版にしても 江戸っ子ニューヨーク な感じですけどね(笑)--


さて 『 三角館の恐怖 』 これは “ 翻案 ” 作品です。
江戸川乱歩全集 第15巻 三角館の恐怖 (光文社文庫)
江戸川 乱歩
4334736440

ロジャー・スカーレット作 『 エンジェル家の殺人事件 』 を気に入った乱歩先生が
日本を舞台にして書いたミステリです。

古い資産家一族 蛭峰家。
「 長生きした方に全財産を譲る 」 という遺言によって歪んでいった双生児兄弟の絆。
斜めに二分された西洋館で渦巻く愛憎の念がついに殺人事件を引き起こす ・・・


探偵役を務める警視庁捜査一課の警部と相方役の弁護士が素敵です。
篠警部と森川弁護士は中学時代からの親友。
毎月1回は奢り合いッコしながら2人きりの食事会を楽しんでいるそうな。
スーツ姿も凛々しく颯爽とした長身の篠警部 と 平凡な印象の森川さん。
2人の身長差は約10センチ。これイイ設定ねv
ガッツリというよりもチョコチョコ見受けられる仲良しモードを淡〜く楽しむ感じで。
2人の仲良しっぷりは乱歩先生だからこそ なのかどうかは原作未読のため判りません。
( 創元推理文庫 『 エンジェル家の殺人 』 は絶版中かな?)

カナリヤ と 僧正

ヴァン・ダインのファイロ・ヴァンスもの 楽しいです。
2作目の 『 カナリヤ殺人事件 』 と 4作目の 『 僧正殺人事件 』 読了。
『 僧正・・・ 』 のほうは特に、ヴァン・ダイン代表作・傑作と言われている作品。
ニヤリのみならず色んな角度から期待しておりました。
でも なんていうか ・・・ ちょっと ・・・
その辺のもやもやは 「 続きを読む 」以下で。

カナリヤ殺人事件 (創元推理文庫 103-2)
4488103022

『 カナリヤ・・・ 』 ではヴァンスくん 相変わらず語る語る(笑)
思わせぶりだわ、もったいぶるわ、そのくせ諸々強引だわ。
ポーカー勝負での心理分析で犯人像との一致を言い切るヴァンスくん。
その自信確信はどうなんだ(苦笑) まぁ 本筋はともかく (ってオイ) ニヤリなところ。
最後にドドンときました。
いや、これは表現がね、言葉のチョイスがニヤリを生んじゃってる感じなんですが。

“ ヴァンスは朗らかにこぼして、マーカムに 誘うような微笑 をなげかけた ”

誘っちゃったよヴァンス。事件終わって いつもの3人での場面です。
「 ヴァンスったらまたマーカムにジャレついて 」 と思っていたところでコレです。
大笑いしちゃいました。他人の濡れ場を急に覗かされた気分。
そして、なんともいえない空気のまま - END - あぁ面白い。

僧正殺人事件 (創元推理文庫)
4488103049

『 僧正・・・ 』 のほうは ヴァンス萌え でした。
私の中ではかなり間違った感じでヴァンスのキャラクターが確立されつつあるようです。
このまま突っ走りたいと思います。
それと、ヴァンもやっぱりイイ存在です。
“ ヴァンスを見つめるヴァン ”
“ ヴァンスからの信頼も厚いヴァン ”
“ 常にヴァンスの傍らにいるヴァン ” うん楽しい v ( 別居しちゃったようですが )

こんな感じで充分ニヤリと楽しんでいるんですが 全体的に言葉遣いがどうも ・・・×
『 僧正・・・ 』 なんて、真犯人が判明して事件が決着をみた場面で
一連の出来事の最渦中にあった人物が痛み苦味に満ちた心境でヴァンスに言った言葉が
「 とにかく、ありがとござんした 」 ですから ・・・ いつの時代の何者だよ。
ちなみにこれは昭和51年講談社版です。
( 09年5月13日 翻訳の言葉遣い云々について勘違いあり。一部訂正しました。)

お・それ・みお

卓球のニュースで水○隼選手の名前を見て思い出しました。
水谷 “ 準 ” 氏。
『 新青年 』 の編集長を務められ、自身もミステリ作品を発表。
戦前戦後と活躍された作家さんです。
この方の 『 お・それ・みお 』 はとってもイイんです。

短編なので内容には触れないようにと思いますが ・・・
小暗い狂気の浪漫的悲劇とでも言いましょうか。
病をえて急逝した娘。残された婚約者。彼の親友であり亡くなった娘の兄でもある青年 ・・・
物語の始まる時点で既に娘は儚くなっています。
彼女の死を哀しみ苦しむ婚約者・草場青年と彼を想う親友。彼らの姿が切なくイイのです。
「 親愛なる理髪師 」 って 罪作りだよぅ草場さん。

タイトルの お・それ・みお は 『 ’O sole mio 』 ナポリ民謡です。「 私の太陽 」
晴れた空の美しさを讃えつつ、「 それよりも一層輝かしい存在 」 と
愛しい人を太陽に喩え歌い上げる大らかな歌。
作中でこの歌を草場氏が高らかに歌い上げる場面があるのですが
それが “ 巧みなテノールで素晴らしい ” と書かれているにも係わらず
痛みと悲しみに満ちていて、どこかしら不安感を煽るものに感じられます。
この歌が2人の青年の胸の内を痛く苦しく切なく語るのです。
最後の 夜空への叫び がほんと切ないんです。

私は 昭和ミステリー大全集〈上巻〉 (新潮文庫) で読みました。
日本探偵小説全集〈11〉名作集 1 (創元推理文庫) にも収録されているそうです。
公立図書館になら どれかしら収録本があるのではないかと思うのですが ・・・
他に ちくま文庫から怪奇探偵小説名作選 の3巻として水谷準集が出ていたようですが
こちらは絶版状態のようです。読みたいなぁ。

地球伝説でニヤリ

再読祭 外伝のほうに進んでみました。『 君の夢はもう見ない 』 進行中。
君の夢はもう見ない
五條 瑛
4087746143

タイトルの “ 君 ” ってのが別れた嫁さんのことじゃなく ・・・ ってのがツボで(笑)
そしてチャンが清らかです。可愛いです。あぁ楽しい。

他にも同時進行で古いミステリーを読んでたりして脳内がモヤモヤ活性化されている為か、
先日bsで放送された 『 bbc地球伝説 』 の
“ コロッセウム〜古代ローマ グラディエーター物語〜” にニヤリと反応してしまいました。

巨大な円形闘技場 “ コロッセウム ” の建造の物語と
当時盛んだった剣闘士たちの実際についてを再現ドラマで見せる約1時間の番組。
ウェルスという男が、労働に従事する奴隷の身からグラディエーターに転身し
活躍して自由な身分を与えられるまでが描かれていたのですがね。
このウェルスと一緒にグラディエーターとなり活躍するプリスクスという男の存在が
ちょっとニヤリを誘ってくれましたの。

名も知らぬ同士で見交わす眼と眼 とか
負傷したウェルスを心配してわざわざ見舞いに現れるプリスクス とか
辛い悲しい事のあった夜にプリスクスの家を訪ねるウェルス とか
突然の別れとか 最悪の再会とか ・・・

何となく点けっぱなしにしていたTVで思いがけずニヤリに出会えました。
いや、ストライクゾーンがかなり広い私ゆえのニヤリかもしれませんが ・・・
( あれ?この台詞ちょっと前にも言ったような ・・・ )
[ 2009/05/04 15:09 ] 本 以外 | TB(0) | CM(0)

今月の1冊 『 二百十日 』

爽やかに五月! 今月の1冊は
夏目漱石 『 二百十日 』 にしてみました。
日付変わってもうお昼、取り急ぎ更新。詳しいニヤリ話は後ほど改めて ・・・

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ただいまです。
帰ってきて一服して さぁクサレ話を(笑)

夏目漱石の 『 二百十日 』
二人のにいちゃんがイイ感じに絡みつつ阿蘇登山する話。
逞しい “ 剛健 ” 男の圭さん と
それほど体力に自信のない碌さんの二人連れ。
圭さんは 剛健な生き様を阿蘇登山に託して
天候荒れ気味なんのその、何が何でも噴火口を覘きに行くぞ!と張り切ります。
碌さんの方は、もの凄く気乗りがしないながらもナンダカンダ言いながら同行しちゃいます。
登山の途中で超悪天候に見舞われた二人はかなりエライ目にあうんですが
その間の会話が 絡みっぷりが フフフフフ

風に飛ばされた碌さんの帽子を探しに行ってやる圭さん。
見つからず、帽子を失くしちゃった碌さんに自分のを被せてやり、
飛ばないように手拭いで結んでやる圭さん。
マメが痛いぞ碌さん。支えてやるぞ圭さん。
・・・ 他にももっともっと 仲睦まじい様子が見られます。読んでて頬が緩みます。

社会に対して不満・憤りを抱える圭さんは滾る思いを登山にブツケるのだけど
視界不良!嵐!噴煙! 襲い掛かる苦難 試練。
社会の変革なんて事は決して甘いモンじゃないぜ と教えるような阿蘇登山。
一度敗れはしたけれど再度の挑戦を誓う二人なのでした
・・・ というような内容は脇に置いといて (コラ)
圭さん碌さんの素敵なやりとりを楽しみたい作品ですv
[ 2009/05/01 21:44 ] 今月の1冊 | TB(0) | CM(0)