銃士伝 (講談社文庫 と 32-12)
東郷 隆

( 単行本タイトルは 『 本朝銃士伝 』 )
日本史から銃に纏わるエピソードをとりあげた短編8作収録
S藤さまに教えていただいた 『 香水 』
すっごいヨカッタです!! こういうの大ッ好きでございますっ!!
西南戦争において岩崎谷で歿した桐野利秋 = 中村半次郎と
銀座に店を構える輸入商・信濃屋の店主、太兵衛との交流を描いた作品。
明治新政府において陸軍少将の身分にある桐野と
維新後、武士から商人へと転身した太兵衛が
高級輸入香水 “ ローズ・ド・メ ” を縁に親しく交わるようになり …
香水のかおりと共に漂う男たちの情がとてもイイ。
鞍上の桐野からローズ・ド・メの馥郁たる香りが漂う なんて堪らんイイ!
桐野利秋がフランス香水を愛用していたというのは本当らしいですね。
金鎖の懐中時計といい、とても粋でお洒落で でも豪胆な薩摩武士。
最後、桐野を送る太兵衛がじわ〜んとキます。
これ読めてよかったですよぅ v S藤さま 本当にありがとうございます(深々)
東郷 隆

日本史から銃に纏わるエピソードをとりあげた短編8作収録
S藤さまに教えていただいた 『 香水 』
すっごいヨカッタです!! こういうの大ッ好きでございますっ!!
西南戦争において岩崎谷で歿した桐野利秋 = 中村半次郎と
銀座に店を構える輸入商・信濃屋の店主、太兵衛との交流を描いた作品。
明治新政府において陸軍少将の身分にある桐野と
維新後、武士から商人へと転身した太兵衛が
高級輸入香水 “ ローズ・ド・メ ” を縁に親しく交わるようになり …
香水のかおりと共に漂う男たちの情がとてもイイ。
鞍上の桐野からローズ・ド・メの馥郁たる香りが漂う なんて堪らんイイ!
桐野利秋がフランス香水を愛用していたというのは本当らしいですね。
金鎖の懐中時計といい、とても粋でお洒落で でも豪胆な薩摩武士。
最後、桐野を送る太兵衛がじわ〜んとキます。
これ読めてよかったですよぅ v S藤さま 本当にありがとうございます(深々)
武芸十八般―武道小説傑作選 (ベスト時代文庫)
細谷 正充


武芸アンソロジー 全8編収録
S藤さまに教えていただいた池波正太郎氏短編 『 柔術師弟記 』
面白うございました。( S藤さまありがとうございます☆ )
師・八郎左衛門とその愛弟子・虎次郎
柔術に適した才を生まれながらに備えた少年、虎次郎
八郎左衛門は その才を自分一人の手で伸ばし育てたい と虎次郎を内弟子とし、
「 余人との稽古、試合も許さない 」 完全に自分だけの弟子として8年の時を過ごしてきた。
少年だった虎次郎も凛々しい青年に成長し、その技は他の追随を許さぬほど なのだが …
妻子を病のために相次いで喪って以来 独り身を貫いている八郎左衛門
少女のような白面 ほっそりした体躯の虎次郎
↑この設定を見ただけで 「 何かある 」 と思わずにいられない(笑)
随所に色々匂わせる言い回しがポロポロ。最後に 「 やっぱりそうか 」 とくる。
虎次郎の兄・隼人の “ ぽっちゃりした肉付き体型 ” のほうがその道ではモテ筋っぽいよな なんて思ったり …
と これは余計な話。
甘やかなお話ではありません。
歪んで遠ざかってしまった師弟の心。虎次郎も八郎左衛門も哀れで なんとも痛い … 悲劇です。
他の収録作品では新宮正春氏の 『 紀州鯨銛殺法 』 がイイ感じでした。
帰国の途にある遣欧使節団での闘いの話。
支倉常長は私のツボのひとつ。その常長さんの意気地が素敵。
そんな常長さんを 「 結態な男 」 と思いながら見守る男・鯨銛打ちの しび六 がイイ。
「 常長を驚かせてやろうという悪戯心 」 ってイイわ 色んな意味でグッジョブだ(笑)
収録作品
・水鏡 … 戸部新十郎
・鳴弦の娘 … 澤田ふじ子
・能見宿禰 … 黒岩重吾
・鼻くじり庄兵衛 … 佐江衆一
・武太夫開眼 … 杉本苑子
・柔術師弟記 … 池波正太郎
・銃隊 … 東郷 隆
・紀州鯨銛殺法 … 新宮正春
細谷 正充

武芸アンソロジー 全8編収録
S藤さまに教えていただいた池波正太郎氏短編 『 柔術師弟記 』
面白うございました。( S藤さまありがとうございます☆ )
師・八郎左衛門とその愛弟子・虎次郎
柔術に適した才を生まれながらに備えた少年、虎次郎
八郎左衛門は その才を自分一人の手で伸ばし育てたい と虎次郎を内弟子とし、
「 余人との稽古、試合も許さない 」 完全に自分だけの弟子として8年の時を過ごしてきた。
少年だった虎次郎も凛々しい青年に成長し、その技は他の追随を許さぬほど なのだが …
妻子を病のために相次いで喪って以来 独り身を貫いている八郎左衛門
少女のような白面 ほっそりした体躯の虎次郎
↑この設定を見ただけで 「 何かある 」 と思わずにいられない(笑)
随所に色々匂わせる言い回しがポロポロ。最後に 「 やっぱりそうか 」 とくる。
虎次郎の兄・隼人の “ ぽっちゃりした肉付き体型 ” のほうがその道ではモテ筋っぽいよな なんて思ったり …
と これは余計な話。
甘やかなお話ではありません。
歪んで遠ざかってしまった師弟の心。虎次郎も八郎左衛門も哀れで なんとも痛い … 悲劇です。
他の収録作品では新宮正春氏の 『 紀州鯨銛殺法 』 がイイ感じでした。
帰国の途にある遣欧使節団での闘いの話。
支倉常長は私のツボのひとつ。その常長さんの意気地が素敵。
そんな常長さんを 「 結態な男 」 と思いながら見守る男・鯨銛打ちの しび六 がイイ。
「 常長を驚かせてやろうという悪戯心 」 ってイイわ 色んな意味でグッジョブだ(笑)
収録作品
・水鏡 … 戸部新十郎
・鳴弦の娘 … 澤田ふじ子
・能見宿禰 … 黒岩重吾
・鼻くじり庄兵衛 … 佐江衆一
・武太夫開眼 … 杉本苑子
・柔術師弟記 … 池波正太郎
・銃隊 … 東郷 隆
・紀州鯨銛殺法 … 新宮正春
抜け参り薬草旅
出久根 達郎


頃は天保元年
日本橋の瀬戸物問屋の小僧・洋吉はお陰参り一人旅の道中にあった
ところが慣れない旅で水に中ってしまい下りっ腹を抱えて草叢で難渋していた時
あろうことか蝮に狙われて万事休す そこへ薬草採りの男が現れて …
偶然知り合った薬草採りの庄兵衛(謎の中年男)と洋吉(ウブな16歳)が
共に旅することになり その道行きで出会う小事件を片付けていく道中記。
洋吉くんがもの凄い初心です。16にもなりながら晩熟というのか純というのか …
“ おねしょが治らない ” という弱点をもつ子ですから
布団=おねしょの恐怖 という思考回路のせいで 枕並べて云々 の世界にまでは
まだ気がまわっていないというところでしょうか。
( 肉体的には成長してるのよ お風呂の中でアレですから … )
そんな初心な洋吉くんに慕われ すっかり懐かれちゃったのが薬屋・庄兵衛さん。
薬草やら蝮やらといった薬作りの材料を採取しながら旅をしている ちょっと謎めいたおじさん。
薬の知識は底知れず、腕もたち知恵もまわる。笑顔が素敵な頼もしい男。
成り行きで助けた洋吉くんの 「 お供させて 」 の願いを聞き入れ
自分の旅の道連れとして連れ歩きます。
この2人の仲良さげな雰囲気がイイです。
庄兵衛さん 「 お前は、うぶで、かわいいよ 」 ってどんな殺し文句ですかv
きょっと〜ん としてる洋吉さんに代わって私が仰け反りましたよ。ひぃ〜v
野郎色濃くいくのかと思いきや、旅の途中で女の子たちが合流しまして、
そのままずっと同行しそうな展開だったりするんですが… だったり
その後の第六章の冒頭での治療場面もイイ雰囲気だったり と
“ 歳は離れていても親子にゃ見えない2人 ” の旅はとってもイイ感じ。
ただ 書き下ろしの第七〜九章になるとちょっと感じが変わってきまして (う〜ん)
まぁ最後ちゃんと納まるところに納まって それはそれでいいんですが
庄兵衛さんが勿体無い終わり方だなぁ と。
それまでの雰囲気からしたら庄兵衛さんってもっと色々あってもおかしくない男だったのに。
いっそのこと 書き下ろし部分のみに登場の人・紀平さんの アレ を
庄兵衛さんに割り振って書いてくれてもよかったのに …
などと 最後に来てちょっと気抜け感があったりもするんですが
その書き下ろし部分にも 「 大事な人らしいね 」 「 はぁ 」 なんて素敵会話があったりするから
ま、全部 ヨシ ってことで。
60年に一度の抜け参り って 奉公人がドッと出かけてしまったら
お店のほうは大丈夫だったんでしょうかね 実際どんな感じだったんだろう 面白い♪
出久根 達郎

頃は天保元年
日本橋の瀬戸物問屋の小僧・洋吉はお陰参り一人旅の道中にあった
ところが慣れない旅で水に中ってしまい下りっ腹を抱えて草叢で難渋していた時
あろうことか蝮に狙われて万事休す そこへ薬草採りの男が現れて …
偶然知り合った薬草採りの庄兵衛(謎の中年男)と洋吉(ウブな16歳)が
共に旅することになり その道行きで出会う小事件を片付けていく道中記。
洋吉くんがもの凄い初心です。16にもなりながら晩熟というのか純というのか …
“ おねしょが治らない ” という弱点をもつ子ですから
布団=おねしょの恐怖 という思考回路のせいで 枕並べて云々 の世界にまでは
まだ気がまわっていないというところでしょうか。
( 肉体的には成長してるのよ お風呂の中でアレですから … )
そんな初心な洋吉くんに慕われ すっかり懐かれちゃったのが薬屋・庄兵衛さん。
薬草やら蝮やらといった薬作りの材料を採取しながら旅をしている ちょっと謎めいたおじさん。
薬の知識は底知れず、腕もたち知恵もまわる。笑顔が素敵な頼もしい男。
成り行きで助けた洋吉くんの 「 お供させて 」 の願いを聞き入れ
自分の旅の道連れとして連れ歩きます。
この2人の仲良さげな雰囲気がイイです。
庄兵衛さん 「 お前は、うぶで、かわいいよ 」 ってどんな殺し文句ですかv
きょっと〜ん としてる洋吉さんに代わって私が仰け反りましたよ。ひぃ〜v
野郎色濃くいくのかと思いきや、旅の途中で女の子たちが合流しまして、
そのままずっと同行しそうな展開だったりするんですが… だったり
その後の第六章の冒頭での治療場面もイイ雰囲気だったり と
“ 歳は離れていても親子にゃ見えない2人 ” の旅はとってもイイ感じ。
ただ 書き下ろしの第七〜九章になるとちょっと感じが変わってきまして (う〜ん)
まぁ最後ちゃんと納まるところに納まって それはそれでいいんですが
庄兵衛さんが勿体無い終わり方だなぁ と。
それまでの雰囲気からしたら庄兵衛さんってもっと色々あってもおかしくない男だったのに。
いっそのこと 書き下ろし部分のみに登場の人・紀平さんの アレ を
庄兵衛さんに割り振って書いてくれてもよかったのに …
などと 最後に来てちょっと気抜け感があったりもするんですが
その書き下ろし部分にも 「 大事な人らしいね 」 「 はぁ 」 なんて素敵会話があったりするから
ま、全部 ヨシ ってことで。
60年に一度の抜け参り って 奉公人がドッと出かけてしまったら
お店のほうは大丈夫だったんでしょうかね 実際どんな感じだったんだろう 面白い♪
雪之丞変化〈上・下〉 (大衆文学館)
三上 於莵吉


上方での人気を追い風に江戸興行に乗り込んできた菊之丞一座
一座の花形女方・雪之丞は胸に特別な決意を漲らせての江戸入りだった
父母を奸計によって無残な死に追いやった仇たちが権勢を振るい人生を謳歌している江戸
今 雪之丞の復讐劇の幕があがる …
時代劇スキーさんにはおなじみのタイトルではないでしょうか。
何度か映像化されている作品。私ゃ観たことないんですけどね。
でも脚本紹介などを読むとドラマ版と原作はかなり違う雰囲気らしく感じます。
ドラマ版では主人公の雪之丞と彼を陰ながら助ける侠賊・闇太郎を
“ 顔がそっくり ” という設定にして1人二役で演じてるって …
それじゃぁ 原作のあの空気は出ないよなぁ。
原作ではね 闇太郎と雪之丞が とってもイイんですよ。
ていうか これはガッツリ作品?
いや、雪之丞と闇太郎の 出会ってからガッツリになってゆくまでの話 っていうか …
だって雪之丞さんったらね 悲恋のヒロイン浪路さんを相手にしたって
「 可哀相な娘さん 」 と想いつつも心の違う部分では彼女に流れる父親の血を嫌悪するあまり、
彼女に対しても 「 いい難い汚らわしさ 」 を感じちゃったりしていて
許されざる愛念に苦しんでいる風でもないし、
女賊・お初さんに対してなんて 「 鬱陶しい 」 以外の何もない。
でも 闇太郎に対して膨らんでいく信頼感と好感度は深く深く …
ってか オチがね もうアレなんですものv あまりの幸せガッツリっぷりに仰け反りましたわよ。
これは雪之丞の復讐譚であると同時に雪さん闇さんの絆の物語なのです。
雪之丞さんは女方として人気を博してますが、
立役も望まれるようなキリリとした匂いもある役者です。
女と見紛う程のなよやかな佇まい と思いきや身のすくむような鋭気も発する麗人。
そんな “ ヒーローにしてヒロイン ” の相方として、人好きのする好漢・闇太郎さんの存在が
シックリしっぽりとハマッて最高です。 こういうの大好物。
いやもう 二ヤニヤしっぱなしです。語りどころが随所に …v
作品自体にも突っ込みどころ多いし (笑)
でもネタバレ防止 っちゅうことで ここいらで控えまする。
未読の方はこの夏にいかがですか? 復讐場面のちょっとした怖さは夏向け かも(笑)
怖ッ の後には萌えますぜ。ひ〜v
三上 於莵吉
上方での人気を追い風に江戸興行に乗り込んできた菊之丞一座
一座の花形女方・雪之丞は胸に特別な決意を漲らせての江戸入りだった
父母を奸計によって無残な死に追いやった仇たちが権勢を振るい人生を謳歌している江戸
今 雪之丞の復讐劇の幕があがる …
時代劇スキーさんにはおなじみのタイトルではないでしょうか。
何度か映像化されている作品。私ゃ観たことないんですけどね。
でも脚本紹介などを読むとドラマ版と原作はかなり違う雰囲気らしく感じます。
ドラマ版では主人公の雪之丞と彼を陰ながら助ける侠賊・闇太郎を
“ 顔がそっくり ” という設定にして1人二役で演じてるって …
それじゃぁ 原作のあの空気は出ないよなぁ。
原作ではね 闇太郎と雪之丞が とってもイイんですよ。
ていうか これはガッツリ作品?
いや、雪之丞と闇太郎の 出会ってからガッツリになってゆくまでの話 っていうか …
だって雪之丞さんったらね 悲恋のヒロイン浪路さんを相手にしたって
「 可哀相な娘さん 」 と想いつつも心の違う部分では彼女に流れる父親の血を嫌悪するあまり、
彼女に対しても 「 いい難い汚らわしさ 」 を感じちゃったりしていて
許されざる愛念に苦しんでいる風でもないし、
女賊・お初さんに対してなんて 「 鬱陶しい 」 以外の何もない。
でも 闇太郎に対して膨らんでいく信頼感と好感度は深く深く …
ってか オチがね もうアレなんですものv あまりの幸せガッツリっぷりに仰け反りましたわよ。
これは雪之丞の復讐譚であると同時に雪さん闇さんの絆の物語なのです。
雪之丞さんは女方として人気を博してますが、
立役も望まれるようなキリリとした匂いもある役者です。
女と見紛う程のなよやかな佇まい と思いきや身のすくむような鋭気も発する麗人。
そんな “ ヒーローにしてヒロイン ” の相方として、人好きのする好漢・闇太郎さんの存在が
シックリしっぽりとハマッて最高です。 こういうの大好物。
いやもう 二ヤニヤしっぱなしです。語りどころが随所に …v
作品自体にも突っ込みどころ多いし (笑)
でもネタバレ防止 っちゅうことで ここいらで控えまする。
未読の方はこの夏にいかがですか? 復讐場面のちょっとした怖さは夏向け かも(笑)
怖ッ の後には萌えますぜ。ひ〜v





