微萌★読書記録

 妄想力を使えば見つかる妖しい仲の男たち
今月の1冊→

毎月1作品 ちょっとニヤリな古典をお届けします。
作品タイトルをクリックすると 『 青空文庫さま 』 の作品本文ページが別窓で開きます。

シルフ警視と宇宙の謎

なんだか急に冷え込みますね今日この頃。
雪掻き道具必須な土地 から
積もっても昼頃には勝手にとけちゃってる ってか滅多に雪降らないよ
という所へ越してきたので 寒さも随分マシだろうと思っておったのですが
とんでもなかった 寒いです。
引越し中に電気ストーブを破壊してしまったのもイタイ×
小型暖房器具の購入を検討中です あぁ懐がますます寒く ・・・

シルフ警視と宇宙の謎 (ハヤカワepiブック・プラネット)
ユーリ・ツェー
415209060X


更新停止中にもモリモリとニヤリが蓄積されておったので
もうどこから手をつけようかという感じなんですが まずはこの作品から。

<多世界理論・パラレルワールド>を唱える物理学者ゼバスティアン。
それを舌鋒鋭く批判しているのは天才物理学者オスカー。
彼らは学生時代からの親友でもあった。
TV討論番組でオスカーと激しく議論した翌日、ゼバスティアンは息子を誘拐され
ある男の殺害を要求される。医療スキャンダルの鍵を握ると目されるその男は
妻マイケの知人でもあった。息子のために殺人を決行するゼバスティアン。
誘拐犯は何者か。何故ゼバスティアンが選ばれたのか。
余命わずかなシルフ警視にとって恐らく最後となる事件。その真相は ・・・


“ もう1つの世界 ” とか “ 誘拐事件があった世界となかった世界 ” などの
煽り文句で飾られていたので てっきりSFミステリーだと思って手にした一冊。
哲学的思考ミステリー? 強迫神経的ミステリー?
私ゃ 愛の懊悩ミステリーとして堪能させていただきました。

ゼバスティアンとオスカーの ヤヤコしく絡んでしまった想いあい が素敵です。
“ 2人で1人 ” “ 他の誰とも違う唯一の人 ”
ある出来事で ゼバスティアンの胸に巣食った小さなコンプレックス。
常に一緒だった2人の間にできた壁。
「 物理学の正道から = 自分から逃げた 」 とゼバスティアンを非難するオスカー。
蜜月関係はギクシャクしてしまったのに それでも毎月1回は
ゼバスティアンの妻子を交えての食事会を続けている彼ら。
ゼバスティアンの妻とオスカーの間には当然ながら微妙な空気が漂ってます。
結婚パーティーのときのオスカーの態度ったら!分かり易すぎます(笑)
そういう関係となると女のほうが逞しいといいますか 怖いといいますか、
夫の親友に対して打ち解けた態度をとっている雰囲気を保ちつつ
実際は ゼバスティアンは私のものアピール をし続けている妻マイケ。
なんて怖い食事会(笑) 妻の勝利か と思いきや、
ギクシャクしているはずのゼバスティアンとオスカーは
なんとコマメに オスカーの住む屋根裏部屋で2人きりの時間を過ごしているんですな。
その事実を妻は知らない ・・・ ひゃぁ〜ッ

って ミステリー作品とは思えないレビューとなってしまいましたが
ちゃんと 事件が起こり、警察の捜査が始まり、複数の事件が縺れ ・・・ とミステリしてます。
シルフ警視も当然活躍。他にもイケイケがっぷりな女性警部や ほわわん系警察官など
いろんな場面が盛り込まれ、それぞれに想い抱えて生きているのですが
やっぱり 2人の物理学者の胸のうち が一番強烈なのでした。

微萌度 : ★★★★ ( ニヤリに出逢えるとは思わずに手にした本だっただけに
もの凄く得した気分になっちゃいましたよぅ。ニヤリってか ガッツリなんですものv )

今月の1冊 『 殺人行者 』

今月の一冊。
リンクエラーが発生して表示できない状態になっていることが多いようなので
もう止めにしようかしら と思ったりもしたのですが
今年もあと2ヶ月なので とりあえず年内は続けることにしました。
リンクの方法を変えて 『 青空文庫さま 』 または 『 縦書き文庫さま 』 の
作品ページへ繋がるようにさせていただきました。
両サイトさまには引き続きお世話になります m(_ _)m

さて 11月は
村山 槐多氏の 『 殺人行者 』  (by 青空文庫さま) にしてみました。
爽やかな秋空広がるこの季節にわざわざ 夏の妖しい物語をチョイス(笑)
ドロリとした耽美に浸るのも また素敵ってことで いかがでしょう?

この作品のレビュー → 『 殺人行者 』
[ 2009/11/02 14:43 ] 今月の1冊 | TB(0) | CM(2)

元気にニヤリとしてました(笑)

放置プレイ失礼しました その2。

あまりの放置状態に色々ご心配いただいた皆様 すみませんでした。
ありがとうございます 大丈夫でした。
もりもり元気で過ごしていたのですが 家のPC環境がなかなか整わず、
突然の引越しでの散財で懐も寒いので携帯料金も節約している事情から
まったくブログもメールも見ないままでおりました。
今、コメント・拍手・メールを拝読し感激中です。ほんとにありがとうございます〜(涙)

書店にも長らく足を踏み入れていないので新刊情報がまったく×
あ、『 愚か者の盟約 』 ハヤカワ文庫から出ましたね〜v
アマゾンの内容紹介 (「BOOKデータベース」より) をみて早速ニヤリ。
< それが野崎との運命の出会いだった > あぁ素敵 “ 運命の出会い ”
講談社文庫版の内容紹介もニヤリな誤解を生む感じで好きです。
< 第一秘書として政界の裏で手を汚してきた野崎浩平との無敵のコンビが、恋愛、
対米摩擦、派閥闘争を乗り越える迫真のポリティカル・スリラー >
寺久保さんと野崎さんとが対米摩擦・派閥闘争のみならず、
“ 恋愛関係を成就させる ” かのように読めてしまう素敵紹介(笑)
恋愛成就という展開はないけれども、
それより更にニヤリとさせる “ 野崎さんの涙目 ” が
絶版のまま埋もれてしまわなくて本当に嬉しいですねv

ばたばた中に読んだ本
『 螻蛄 』 『 秘密の菜園 』 『 シルフ警視と宇宙の謎 』
あとは 横溝正史作品やら乱歩もの マイケル・ナーヴァ作品を再読
それと ダン・ブラウンの 『 天使と悪魔 』 再読 & 映画をDVDで。
今更ながらカメルレンゴにハマリ中です。
これらについては近日中にニヤリを叫ぶと思います。色々堪ってます フフフ
[ 2009/10/31 12:14 ] ご挨拶・ご報告 | TB(0) | CM(1)

長らくの放置プレイ失礼いたしましたッ

不定期更新どころか ガッツリと更新ストップしてしまいました×
放置状態にも関わらずご訪問くださった皆様 ありがとうございます!
コメント・拍手もいただいて ほんと嬉しいですv
反応お返ししないままで失礼致しました。
9月初めから今日まで ずっとネットから遠ざかってしまっていて
完全放置状態 ずっと気になっておったのですが ・・・
実は 色々おおわらわでアワアワなってるところへ輪をかけてのアワアワ、
思いがけず 引越しせねばならない事態となりまして。
それも 新居探しから転居完了までを9日間でやりきらねばならないという
信じられないスケジュール。その間 おおわらわの方も手がけつつ
荷物の梱包、各種手続き ・・・ 我ながら よくやったもんだと思います(苦笑)
なんとか転居も完了し、おおわらわも収束してまいったのですが
エヌTTとのコミュニケーションが不完全(?)で話が食い違い、
あれこれやり取りの末、転居後1ヶ月半ほどでようやくネット環境が整った次第。
11月からはこれまで同様のペースで更新していきたいと思っております。
またお付き合い願えましたら嬉しいです。よろしくお願い致します。
[ 2009/10/31 11:30 ] ご挨拶・ご報告 | TB(0) | CM(0)

今月の一冊 『 ある崖上の感情 』

まずは感謝のご挨拶を!
思いがけず沢山の 「 おおわらわ頑張れ 」 コメントを頂戴して感激しております。
元気がでました♪ 時間との勝負に焦るばかりの今日この頃。 
かなり際どい感じで進行中ですが なんとか頑張ります。 ありがとうございますv

日記のほうも レンタル日記のシステムが不調になっていたのが
ようやく復調した様子で アクセス可能になってます。
ぼちぼち更新 な日記ですが宜しければ また覘いてやってくださいませ♪

では 今月の一冊。 
8月に引き続き 梶井基次郎作品にしてみました。
『 ある崖上の感情 』

ある崖から見下ろす町並み。窓の内で繰り広げられる人間の営み。
誰とも知れぬ他人の喜怒哀楽を透き見する時 己の心に浮かぶ感情は ・・・


崖の上の ある場所 について熱く語る青年・生島。
そこから見下ろす風景は “ 窓の内側の人々の赤裸々な営み ”
聞き手の青年・石田と生島は偶々カフェで一緒になっただけの間柄。
友人でもない石田さんを 生島さんはかなり熱心に口説きます。
「 いまから一緒にその崖にいってみませんか 」

その崖からは生島さんの家の中も見えるんだそうです。
石田さんに見て欲しいようですよ。
彼に見られている という感情を味わいたいらしいですよ。
帰宅した生島さんは家の窓から崖のほうを眺めて
石田さんのことを考えていたりします。 で、石田さんの影を見たと思ったり ・・・

さて実際、石田さんは崖の上に行ったのでしょうか。
窓の内側の光景に何を想うのでしょう ・・・

ニヤリ と読むには少々強引な思い込み目線が必要な作品ですが
どうでしょう?
[ 2009/09/02 22:43 ] 今月の1冊 | TB(0) | CM(0)